たお国際派

 

 


朝からたおに韓国と戦争するの?と泣きそうな顔で言われて大変な朝です。

 


たおには政治のことでも包み隠さず話してます。我が家はなんでもざっくばらんに話す家。

今回のことも、日本と韓国は大の仲良し印をやめると話してるだけで、いきなり戦争にはならないよ、と言うとほっとするたお。そして朝鮮半島分断の話、そこには東西冷戦があった話、その後ろにはアメリカとロシア、そして中国の思惑があること。そんな話をする。

 


こういう時に常に言ってるのは、政治の世界では強い態度で臨まなくてはいけないから喧嘩してるように見えるけど、それは人と人、韓国人と日本人の関係とは一致するわけじゃないよってこと。そこを混同してしまう幼稚な人が多すぎる。そしてそれを煽るニュースも。

 


正直言わなくちゃいけないこともあるから、衝突を恐れてばかりではいけないと思う。文さんは南北統一のワンアイデアで突き進んでるから、付き合いきれないところもある。だから今回のことも避けがたいのかなぁ?ってのが自分の印象。そしてトランプはビジネスマンだから、今回のことも損得のみで考える。今のアメリカには長い目で見ることなど期待もしない。

 


でも、これを見て韓国という国の政治の話ではなく、韓国人の話に持っていく人は凄く嫌。日本人にも煽り運転してるようなアホも沢山いる。アホはいる。それはどの国も一緒。ひどい人もいるでしょう。でも良い人、常識的な人もいっぱいいる。その人達が自分のことを言われて傷つくことは考えないのだろうか?すぐ隣にそんな人がいて、その人がとても気さくな良い人であるという想像は出来ないのだろうか?そんなに嫌なことされたのかな?日本にいて、日本人に囲まれて育ったら、日本の人に嫌なことされたことの方が絶対多いはずなのに。勿論良い人もたくさんいるから、それで嫌な記憶が消されてるんでしょうけど。

 


たおは韓国に3回、台湾に2回、バリ島、フランスに1回ずつ行ってる国際派。実際に行って、実際に会えば、いろんなわだかまりは消えていく。笑顔を交わすだけで上手くいくことがある。国と国の話はしょうがない。でも市井の人はそんなことに煽られちゃいけない。それが戦争を回避する事に繋がると強く信じてる。

 


人にやさしくだぜ。ブルーハーツも言ってるだろ?え?ブルーハーツ知らない?ジェネレーションギャップ!

おじさんのSNS

 

 


若い子の自己肯定感の無さが気になってる。所謂ゆとり世代と言われるくらいの人達が皆肯定感に乏しい。それぞれ長身のイケメンだったり、モデルばりの美貌を持ってたり、仲の良い家族と良い旦那に恵まれてたり、客観的に見たら十分に魅力的な人達。なのに私なんて…というスタンスを崩さない。しかもそれが謙遜だったら良いんだけど、どう考えても本当に自信がない。なんなんだこれは?

 


どうやら話を聞くとSNSが大きいようだ。周りのアップする充実した日々に比べて自分は…っていうものが一つ。そして逆に関西弁で言うところのイキってると揚げ足を取られる恐怖から、自分に満足してる態度を取れない。もう全てにおいて監視されてる意識が強すぎる。簡単に言えば自意識過剰。

ただそれは自意識過剰だよって話をすると、とてもバカにされたように感じるみたい。自分ばそんなバカじゃない!って自負もあるみたいで。

 


まあ確かに自分の世代くらいから、それこそmixiの時代くらいから、それぞれのライフスタイルが可視化されているのは間違いない。そしてそれは自己表現の力も試される場。文章が面白くない奴は会って話しても面白くないし(天然の人は別ね)、写真のセンスのない奴は芸術のセンスもない(あぁ、、俺のこと…)。まあ俺からすると過剰にお洒落にしてる人もなんかむず痒いんだけどね。

 


自分の周りにいるミュージシャンのような人達は世に出ることを選択した人達。だから自己表現を行なっていくのは当たり前だし、宣伝としてSNSは欠かせない。

でもそれ以外の人はそんな心構えもないし、欲求も無いのに、世の流れに流されSNSを始めてしまった。そんな人がうまくSNSを使いこなせないことで必要のない悩みを抱えているように思う。みんな芸能人じゃないんだから、そんな頑張ることないのに。

 


ここはおっさんおばさんの出番ではないだろうか?若い子の斜め上を行くダサいインスタ、フェイスブックを繰り広げる。そして若い人達はそれを笑い、自分に安堵する。そしていつしかダサいSNSで埋め尽くされ、SNS自体が電話や手紙やFAXのように連絡を取る手段として認識されるようになる。ライフラインの一つとして。ダサさが全てを包み込む。ダサいレボリューション。

 


そう、俺のインスタやフェイスブックがダサいのはワザと。みんなの幸せの為にダサいのだ。俺の写真がダサい?そんなの当たり前だ。それが俺の優しさ。俺の真心だ。サマーヌードだ。そんなこともわかってないで俺をディスるんじゃない。俺の愛情は世界を超えて伝わってるはずだ。そのうちジャスティスビーバーにもいいねされるはずだ。ピコ太郎ならず、シコ太郎として世に出るんだ。いかん、シモネタに流れた。全裸監督の見過ぎだ。

 


まあとにかく、SNSなんて足の小指でやるくらいがちょうど良い。そんな鼻息荒くしてやるもんじゃないよ。そこの若人。力入りすぎ。

 


いいねを捨てて街に出よう。いいねを捨てて街へ行こう。いいねを捨てて飲みに行こう。おじさんと一緒に。

 

 

 

飛び出せ青春!

 

 


10時間以上寝たと思ったら、次の日は三時間で起きちゃう。そんな、振り子のような時差ボケに振り回されながら、なんとか日常に戻っております。まあ明日から長野なんで、また日常は遠ざかるわけですが。

 


人間は見たことのないもの、経験したことのないものには、恐れと好奇心がないまぜになった、畏怖と憧れのスクリューボールような気持ちを持つものだと思ってます。異国なんてのはまさにそんなもの。

異国に住んでいるとか聞くと、凄いなぁー大胆だなぁーなんて思います。まあ実際に住むには沢山のハードルを越えなきゃいけないわけで、大胆なのは間違いない。けど、実際にその地に降り立った後は、その町に住み着くことはそれほど思い切ったものには感じなくなります。現実というか、そこが日常になる。急にね。

 


あんなに自分とは遠い場所に感じた、そらこそお洒落の巣窟のように感じていたフランスも、行ってみたらなんてことはない。当たり前だけどお洒落な人もいればお洒落じゃない人もいる。空気感からお洒落なわけではなく、日本の空気と同じような、日常の空気が流れていた。特別な何かは感じなかった。もしかしたら自分の感性が鈍っただけかもしれないけれど、フランスに対する構えた心はどこかに行ってしまった。

 


人間の凄いところは適応する所。どこにいたって適応する。でも、人は間違った場所、気に入らない場所、求めていない場所にだって適応する。それは生きるための本能。人間は生き残るべく体が出来ている。

でも、だからこそ、本能任せにしないで自分の行く道も考えなきゃいけない。これは頭でっかちになれば良いという話じゃない。どうせ適応するんだから、自分の進みたいところに足を踏み出すべき、という話。大した違いはないのだ。どうせ適応するのだ。だったら好きにしよう。

 


そんなことを知る第一歩は日常を飛び出すことだ。それは海外じゃなくてもいい。自分の知らない世界に飛び出すこと。そしてそこはやがて日常になり、あなたのキャパシティを広げることになる。広がったらさらにまた新しい景色が見えるはず。

 


恐れずに、カジュアルに外に出よう。それが人間を磨き、これから行く道を探す手がかりになるはずだ。出来るなら若いうちに。考えるな。感じろ。あとは飛ぶだけ。鳥男のように。

 


飛び出せ青春!とはよく言ったもんだな。青春って飛び出すもんだよ。うん。そして青春に年齢は関係ないね。全く。

フランスから貰ったもの

 

 


フランスに来ると、沢山の人種がいることに気づく。そしてそれぞれが共存して暮らしている。でもよく見ていると、人種によって職業や暮らしにバラツキがある事がわかる。毎朝行ったパン屋さんの前にいたような物乞いの人、外で安いものを売り歩いている人、そんな人の人種は大体決まっていた。たおにはそんな話をしながら旅行を続けていた。

 


そんな中、地下鉄でスリに遭遇した。彼らは黒人だった。犯罪は憎まなくてはいけない。でも犯罪をしないと生きていけない人もいること。子供のスリ集団がなぜ存在するのか?そうしないと生きていけない社会というものにも原因がある。色々考えなきゃいけない。そんなことをゆっくりと説明した。

 


そしてその翌日、たおがとても悲しそうに、申し訳なさそうに言葉を口にした。

 


「どうしても地下鉄で黒人の人を見ると怖いと思っちゃう…」

 


それを聞いてすぐに話をした。

「それは間違ってないよ。あんなことあったら誰でもそう思っちゃう」

そう言って、たおに変な罪悪感を持たせないようにした。そしてまた繰り返し、ゆっくりと社会についての話をした。

 


でもたおがその言葉を悲しそうな顔でしたことが誇らしかった。たおは今回の事件で黒人が嫌いになったりしてない。フランスが嫌いになったりしていない。この気持ちがあれば、国も人種も超えていけると思った。子育てに間違いがないと確信出来た。

僕は自分の子供をヘイトスピーチをするような人間には絶対に育てたくない。優しく、愛情のある子に育てたい。その根本には人への信頼が必要。その根本は親への信頼。それがなきゃ人への信頼を築くのは難しい。信頼は人と人を繋ぐ。

 


帰りの飛行機で「万引き家族」を見た。とても良い映画だった。たおも見たいと言うので、今日の午後、録画してあったものを見せた。

犯罪者だけどとても優しいお父さんとお母さん、ちゃんと仕事してるけど子供を殴るお父さんとお母さん。どっちが良い?そんな疑問をたおに投げかけた。答えはない。世界は複雑に絡み合っている。難しい話だけど、これはとても重要な話。答えなんて出ないけど、みんなで考えなきゃね。そんなことを話しながら映画を見た。

 


フランスでは沢山の優しい人に会った。親切なバスの運転手さん、笑顔で手を振ってくれるスーパーのおばちゃん、親切に説明してくれるガレット屋さん、人懐こい顔でお水をくれたレストランのウェイターさん、人相は悪かったけど、優しく地下鉄の場所を空けてくれた大柄の男性。僕はフランスのことを思い出す時にスリ集団のことよりもそっちを思い出す。もっと言えばスリ集団とも笑顔で会話した。誤魔化すためだったとしても、その笑顔は忘れがたい。

きっとたおもスリのことより楽しかった事を覚えている筈。人生では悪いことも起きる。それは避けられない。でも、それを超えるような、それを塗りつぶすような光だって必ずある。その光を拾い集められるようになりたい。たおにもそんな人間になってもらいたい。

 


フランスが教えてくれた事。それはとても難しくて、でもとても当たり前で、忘れてはいけない事。とてもとても大事な事。

 


海外に出るのはとても大事だなぁーと思う。色んな考え、社会に触れて、考えのキャパシティを広げなきゃいけない。それも若いうちが良い。25歳以下の人が海外に行く時は、飛行機代の半分は国が負担する。そんな政策があぅても良い気がする。日本という島国で、しっかり開かれた社会を作る為には。むしろそのくらいしないと内向きな、小さな小さな人ばかりになるかもしれない。そんな危機感を凄く感じる。

 


来年オリンピックもあるし、沢山やって来る外国人になるべく優しくしたい。日本がどういう国か、しっかり心に刻みたい。日本「は」素晴らしいでしょ?ではなく、日本「も」素晴らしいでしょ?って気持ちで。

 


連日のフランス話はこれで終了します。しつこくてすいません。これで通常営業に戻ります。13時間半も寝て、なんとか戻ってまいりました。さあ日本で頑張るべ。

 

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ボンジュール、メルシー、オヴォワール!〜最終日〜

 

 


今、経由地ベトナムから東京に帰る機内でこれを書いてます。

 


最終日は荷物をまとめてあとは帰るだけ。実際バスに乗ってシャルルドゴールに着くまでは順調。朝から降り出した雨も、僕らが家を出る時には小雨になり、バスに乗ってから本降りに。こりゃ最終日はラッキーだなと思ってました。

 


チェックインを済ませ搭乗。あとは飛び立つばかり。昨日はあまり眠れなかった僕ら家族は飛び立つ前から揃ってうたた寝。そしてふと目を覚ますと…なんと、まだ飛んでない…。どうやら土砂降りの雨の影響で、フライトが遅れてます。

 


さあ困った。僕らはベトナム経由で帰りますが、ベトナムでのトランジットは1時間45分。そしてパリを飛行機が飛び立ったのが1時間45分遅れ。そう、これで乗り継ぎは不可能になったということ。

 


僕ら家族の旅はいつだってハプニングが付き物です。帰りの飛行機の時間を間違えて滑り込んだ韓国、たおがノロでいきなり入院、次に僕が感染してまた入院、三泊の予定が五泊になったバリ島。今回だって鍵の受け渡しの人が現れなかったり、スリに会いそうになったり、色々ありました。でも、いつも家族でそれも乗り越えて来た。

 


また3人で気合いを入れ、ベトナムで交渉だ!と意気込んで飛行機を降りました。

が、結局はなんて事ない、ベトナムから東京の便も遅れており(待ってくれたのかな?)1時間遅れで到着するだけというエンディング。なんとも肩透かしな。まあ家に帰るまでは何があるかわかりませんが、もう無事に帰れそうな状況です。正直やっとホッとしてます。

 


旅の振り返りはまた今度。今回は本当に心に残った出来事がありました。たおの成長を垣間見て、自らの子育てに確信を持てた。そんな旅。

フランス、僕は好きになったな。お洒落がどうこうより、全く違う人達がなんとか手を取り合っているところが好き。勿論簡単じゃないし、色々デコボコしてるんでしょうけど。学ぶことは沢山ある気がする。

 


いやしかし、ハノイから東京、飛行機揺れまくりです。気流悪すぎ。もう勘弁してー。

ネズミの国は世界共通〜4日目〜

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フランスもいよいよ4日目。1日過ごすのは今日が最後。最後は全てをたおの為に使う日。まさかのディズニーランドです。

わざわざフランスでディズニーランド?という批判は甘んじて受けます。大体我が家にディズニーファンは1人もいない。むしろ並ぶの嫌いでなるべく行きたくないのが嫁と自分の意見。しかし、たおはディズニーランドはいつ行く?といつも聞いて来ます。ディズニーファンじゃなくても子供は行きたがる。じゃあフランスなら日本ほど混まないんじゃない?と考え、ディズニーランド行きが決定しました。

 


昨日のトラウマを乗り越え、地下鉄を乗り継ぎ、着きましたディズニーランド。そこで広がる光景…。まさかの人、人、人。人だかり以外の言葉が出てこない混雑。混んでないディズニーに来たはずなのに!でもその理由もすぐにわかります。

 


セキュリティチェック。

 


フランスはテロの起きた国。厳重なチェックが行われます。それは時間がかかるのも当たり前。でもみんな当事者意識があるからか、誰も文句も言わずに並び、じっと待ってます。これはとても意外でした。フランス人っていっつも文句言ってるようなイメージでしたけど、並ばなきゃいけない時はじっと我慢して並びます。確かに並び方に大したルールはないけれど、それぞれがその場で判断して、何も揉めることなく進みます。これはルールがないとすぐに文句言い出す日本よりも我慢強いのかも。

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さて、灼熱の中チェックを終え、中に入ります。チェックで混雑が起きてたんだなと理解していた僕ら。中に入ってまたその考えはひっくり返されます。なんと!また人だらけ!日本と何も変わりません!

 


どのアトラクションも90分待ちだのなんだの。これフランスでディズニー来た意味ある?とすでに僕ら夫婦はグロッキー。おまけにお昼ご飯でメキシカン料理店に入ったら、なんと1時間待ち!ご飯までも行列!もう完全にブルーな僕ら夫婦。

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しかしたおはご機嫌です。あれ乗りたい!これ乗りたい!と言い出しますが、どれも待ち時間は1時間超え。ぐえ。

 


結局回り回ってたどり着いたスターウォーズ関係のアトラクション。内容は予想するしかありません。ディズニー詳しくないし、フランス語も英語も微妙な僕ら。係員の人にピクチャーオンリーと言われ、スクリーンに映っているのを見るだけかな?と思って中へ。すると。

 


まさかのダースベーダー登場!ここで気づいたピクチャーオンリーの意味。そう、ここはダースベーダーと記念写真撮るだけのところ!スターウォーズファン以外には何も面白くない!たおは勿論ファンじゃありません。僕ら夫婦はあまりの意外さに爆笑。しかもダースベーダーに「イングリッシュ?」と聞かれるシュールな空間。

 


この見事な肩透かしで僕ら夫婦は笑顔ですが、たおは納得しません。なので恐怖の行列地獄の始まり始まり。とにかく目に入ったアトラクションに次々並びます。疲弊していく親と、笑顔になる娘。それは完全に日本のディズニーランドと一緒…。

 


最後はハイパースペースマウンテンでフィニッシュ。ジェットコースター恐怖症なお父さんは外で座ってるだけですが。

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そしていとこにプレゼントを買うためにダッフィー探し。しかしフランスで人気のないダッフィー。グッズ見つからず。このタイムロスで予定時間をオーバーして帰路に着きます。

 


しかししかし。簡単に終わらないのが我が家の家族旅行。帰りの電車をチェックしていると…。なんと工事で行きたい駅までたどり着けません!21時以降は運行中止とのアナウンス!オーマイガー!

 


ただ、最終駅から徒歩で乗り換えが出来るとのこと。知らない街を、暗くなり始めた時間帯に、家族で歩く。昨日の悪夢が蘇ります。たおも緊張の面持ち。なのでお父さんは語りかけます。

 


「たお、ここは家族みんなで力を合わせて乗り越えよう。たおは何もしなくていい。たおのことはお父さんとお母さんが守る。ただ、しっかりと歩いてついて来て。いいね」

 


と言うと決意の表情でうなずきます。もう眠くなる時間。そろそろ21時半。それでもたおは目に力を込めていました。

 


ただ、その駅に着くと拍子抜け。荒れた街を想像してたのにめちゃくちゃお洒落な代官山みたいなところだし、みんな同じ乗り換えだから流れに乗るだけだし、しかも迷わないように表示も沢山、案内人も多数いて。全く怖い思いもせずにたどり着きました。まあその乗り換えた線はスリの多いところらしいけど、もう僕らは経験者。しっかり周りを見て、無事帰宅出来ました。

 


部屋に帰ると「たおちゃん頑張ったよ!眠いけど頑張ったよ!」と武勇伝を語り出すたお。そんな姿が可愛くて、僕ら夫婦はディズニーの疲れも吹っ飛びました。興奮してなかなか寝なかったけどね。

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夜はたおの寝顔を見ながら、嫁と2人残り物でワイン。たおの育て方は間違ったないかもね、と確認し合いました。そんなフランス最後の夜。

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結局、本当に一回もディナーに行けなかった!フランスでディナーに行かずに帰る人、いるんでしょうか?それでもいいなんて昨日言ったけど、本当は悔しい!本場の料理食べたかった!

 


と最後に泣き言を記しておきます。メルシー。

事件起きる!アート帰りにスリ遭遇!〜3日目〜

 


寝た。めちゃくちゃ寝た。時差ボケをねじ伏せるように、朝とか昼とかわからない勢いで寝た。お陰で体は完全回復。食欲もある。ヨーロピアンな朝ごはんにも慣れて来た。

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今日は念願のヴィトン美術館。建物そのものと、現代アートの美術館ってことが理由で決めた今回唯一の自分の要望。家族で地下鉄に乗って向かいます。

 


たおはカナちゃんに地下鉄の怖さを刷り込まれたので、常に周りに気を配ります。お父さんやお母さんのバッグの空き具合を常にチェック。そのお陰かすんなりヴィトン美術館に到着。

 


いやしかしヴィトン美術館の存在感が半端ない!あの建物を見るだけでも価値がある。帆船のような、魚のような、昆虫のような、何とも言えない佇まい。革新的でアバンギャルドなことは間違いないのだけど、どこか親和性があって、ブローニュの森の中に溶け込んで見える。不思議なバランス感覚。

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そしてこの美術館のデザイン画が驚き。ラフなデザイン画から、この具体的な物体に持っていく技術と実行力、そして努力には頭が下がる。芸術には閃きだけではなく、それを成立させる沢山のファクターがあることを再確認。音楽家の端くれとして肝に銘じたい。

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ちなみに中にある作品は現代美術あるあるで、なんだこれ?ってものと圧倒されるようなものが並列で飾られる。一個だけこれ学生の文化祭か?ってのがあったな。アートにかぶれた中学生が作ったコラージュみたいなやつ。あれは受け入れられない。

 

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そんな中、1番異彩を放っていたのが我らが日本の草間彌生さん。あれは異空間。たおも楽しかったみたいで、長野の草間彌生美術館にも行きたい!と言ってました。何か響いたかな?

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お昼ご飯は一回もディナー食べてないし!って事で奮発してミシュラン一つ星の美術館併設のレストランへ。3人とも違うものを頼んだんだけど、どれも美味い。たおに出てきた胸肉がめちゃくちゃフワフワで、それなのに皮がパリパリで、あれをどうやったのか知りたい!海老ビスクのスープも濃厚でした。

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ランチ後は美術館隣のブローニュの森の公園へ。遊具沢山でたお興奮。遊園地にもなってるのね。遊園地は昨日も色々遊んだしってことで見て回るだけ。ここは東洋人1人もいなかったから、たおさんやたら目立ってました。

 

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そして帰り道、最寄駅のスーパーでお土産を買う。スーパーってやっぱり楽しい。その国の生活に触れることが出来る。

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お支払い後、嫁が財布をしまっているところにたおがくっつく。しかもバッグを押さえて。そこで嫁が「財布をしまってる時にそんなことしちゃダメ!」と叱る。

そして地下鉄に。今度は切符を買ってる最中にお父さんの紙袋が当たって痛い、謝れとか言ってくる。ここも財布を出しているところ。たおにキツく言う。

「お父さん達は今1番緊張してるところ!こんなヴィトン美術館の紙袋持った日本人の子供連れなんて1番狙われるの!だから警戒してるのを邪魔しない!」

たおは渋々頷く。そしてこの警告は現実のものとなる。

 


乗り換えた地下鉄。どうやらラッシュの時間。3人で乗り込むと、駆け込みで黒人の若者3人が乗ってくる。囲まれる我ら家族。1人の若者が棒に捕まる流れで、俺の首の後ろに腕を回し、変な体勢を強いる。これは!と思っているとやはり右ポケットに手が!すかさずポケットをギュッと掴む。そして首の腕を払いのけ、その相手の顔を見てニヤリと笑う。向こうも不敵に笑い返す。それで向こうも諦めた。嫁のバッグも凝視してたので大丈夫。嫁もしっかりバッグを持っていたし。そして俺のバッグはたおがしっかり掴んでいた。たお戦力!

しかし!左のポケットが無防備!左手は揺れに耐えるために棒を掴んでいる。左に誰かいたらポケットのカードがやられる!と左を向くと、そこには善良そうなおじさんが1人。助かった…。

次の駅で降りてなんとかスリ回避。ちなみに俺が防いだ後は逆側の白人さんが狙われてました。でもホームに降りる時にそのスリ集団は凄い悔しがってたから、多分成功しなかったんじゃないかな。

 


たおに今スリがいたんだよって言うと、びっくりして恐怖の顔に。でもこれでさっきお父さんお母さんが叱ったことが良くわかったはず。とても良い教育になった気がします。災い転じて何とやら。

いやしかし自分でも驚くんだけど、気も小さいし、臆病者の自分が、こういうアクシデントになると平然としていられる。それは家族でいるといつもそう。そんなクールなタイプじゃないんだけどねえ。火事場の馬鹿力みたいなもんかね。動じない自分に動じちゃう。

 


駅からの帰り道、たおのご希望のマカロンを買ってあげようと店に入る。すると偶然、そこは日本人の人がやってるお店。スリの話をすると、その人も渡仏10年で初めてスマホをすられたとか。そんな世間話をしてたら、事件にあったことを哀れんでくれたのか、マカロン1人一個プレゼントしてくれて!なんか色々あったけど、ラッキーな1日だったように思えました。どうもありがとう。

 


色々濃かった一日で、たおもちょっとお疲れ。なのでディナーは部屋で食べることに。昨日ディナーに行った時は途中寝てたらしい。明日はたおのための一日。ディズニーですからね。

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いやしかしこれで全く外でディナーを食べれないフランス旅行!来た意味あるのか?って感じですが、たお優先が我が家のポリシー。まあしょうがないかね。それが私の生きる道。

 

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