2019年のシングル

 

 

 

 

Spotify始めて一番良かったのが、アルバムじゃなくてシングルで聴く楽しさを味わえるようになった事。基本気になった曲は「新曲」っていうプレイリストに追加してて、飽きると消しています。しかし2019年を消されずに生き残ったシングルを紹介。

 

 

 

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second sweet/faux real

 

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heaven's basement(theme from 86'd)/neon indian

 

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only in a man's world/field music

 

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hello can you go/wooze

 

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if you just didn't do it/that dog

 

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heavy like the world/guided by voices

 

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北極/細野晴臣

 

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流動体について/小沢健二

 

 

 

 


最初の4曲は完全にエレポップ。もうエレポップに身体が反応して抗えないのよ。なんかシングルはエレポップばっかり探してた気がする。

最初の二曲は完全にニューロマンティック。次の二曲はトーキングヘッズ。こんな聴き方で良いのか?とも思うけど、本当に好きなんですよ。そんなのが。ニューウェーブ万歳!

 


そしてあの犬とガイデッドのオルタナベテラン組は全然大御所感がなくて良かった。何よりあの犬がまだやっていた事に喜び!

 


そして細野さんとオザケンはアルバムよりシングルのインパクトが強くてね。細野さんのこの曲は今年一番かなぁ。インストだけど。

そしてオザケンはライブの高揚感込み。あの夜は本当に魔法のような夜だったのよ。色んな意味で。アルバムも頭のシングル2曲が良すぎて、そればっかり聴いちゃう弊害が。良いシングルって中毒になるよね。

 


今年もシングルをチェックする毎日は変わらないかな。すっかりシングルの時代だしねえ。まあビートルズ以前に戻ったみたいなもんなのかな?それもまた楽しめてる自分がいます。はい。

 

 

 

ベストアルバム2019〜その3〜

 

 

いよいよベストアルバムも最終回。今まではミュージックシーンの流れみたいなものを意識しましたが、今回は個人的な事を。まずはこの3枚。

 

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「Ancestral Recall」/ christian scott atunde adjuah

 

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「love hurts」/ julian lage

 

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「cuz i love you」/ lizzo

 

 

僕は80年代ど真ん中世代で、ニューロマンティックに始まり、パンク、ニューウェーブ、マッドチェスター、ブリットポップオルタナ等、完全に「白い」世界を歩いて来ました。黒人音楽に影響を受けたイギリス人が好きっていうのはあっても、ブラックミュージックから微妙な距離を取って来て。憧れは強かったけどね。

それが少しずつ好きな黒人音楽が増えていきます。最初はロックに近いスライとかPファンク、プリンスに始まり、段々とマーヴィンゲイとかアルグリーンとか聴くようになり。

それでも決して踏み込まなかった音楽がありました。それはジャズ。どう聴いて良いか分からないのもあったけど、コードとかに疎い僕にはとにかく難しい音楽に思えて。

でもそこに現れたカマシワシントン。ハマった。まさにハマった。そこで僕の音楽にパラダイムシフトが起きます。ジャズって何ぞや?と俄然興味が出て。それでも聴けば聴くほどわからない。だって現代のジャズと語られる音楽は、僕にはKID A以降のレディオヘッドと同じ土俵の音楽にしか聴こえなくて。これはジャズで良いのかな?と思いながら聴く日々。

 


そんな中で今年好きになったジャズが2枚。christian scott とjulian lage。どっちもどういう人か全く知りません。前者はトランペット、後者はギターなのかな。どちらもジャズ門外漢の自分でも興奮するスリリングな音楽でした。ジャズ好きな人がどう思うかはわかりませんが。

 


そして黒人音楽で今年好きになったのが豊満ソウルのlizzoさん。さん付けで呼びたい。まあこれはプリンス臭に反応しただけかな。

他にもラファエルサディークとかo'jaysも良かったかな。あとソランジェ。あれはブラックミュージックというよりベッドルームミュージックだけどね。自分としては。

 


そして最後に紹介するのは、世の流れとか無視!な我が道を行く人達。この4枚。

 

 

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「見っけ」/ スピッツ

 

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wallop」/ !!!

 

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weezer(teal album)/ weezer

 

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「why hasn't everything already disappeared」/ deerhunter

 

 

 

スピッツは今年聴きまくりました。たおがスピッツマニアになったのでね。いやしかし聴けば聴くほど良いバンドですよ。マサムネ君のメロディーと歌詞、そして歌声にどうしても評価が行きがちですが、本当にバンドのアレンジが素晴らしい!間奏とかほとんど独立したコード進行なんだよねえ。フレーズの絡み、音の選択、スピッツでしかあり得ないグルーヴ、バンドの凄さを再確認。尊敬。

 


そして!!!はとにかく暴力的なまでに踊れる音楽。強靭なグルーヴとはまさにこの事。LCDサウンドシステムより好きかも。今回のアルバムなら。

 


またウィーザーは気恥ずかしいくらい大味な選曲を(TOTO!TFF!a-ha!)ひねりのないアレンジでカバーしたアルバム。でもこの曲群をウィーザーサウンドでやられたら気持ちよくなるのはしょうがないかなぁ。抗えない恥ずかしさ。本当良く聴いた。

 


そしてdeerhunterは時流のことなぞ何も気にせず、60年代マナーの不思議なサイケデリックミュージックを80年代の音を参照しながら仕上げた孤高のアルバム。この人達の食えなさは本物。最近のルックスとか凄くなってるしなぁ。正直この感じはフレーミングリップスに期待してたもので、これをやってくれないフレーミングが歯痒くてしょうがない。もう薬やりすぎだよ。あれは。ってこの人もそこは一緒か。笑

 


とこんな感じで選んだ2019年の20枚。他にも沢山良い音楽があったけどねえ。もう聴ききれない。これ以上音楽はいらないのかな?って不安になるくらい。でもそれでも新しい音楽を求めてる自分がいます。やっぱり名作は好きだけど、今生まれて来た音楽には違う魅力がある。時代の空気を沢山吸った、時代と共振するような音楽。そんな音楽を今年も探し続けたい。僕も作る人ですけど、根っこはハードコアなリスナー。そこは変わらずにいたいなと思う年初めであります。

 


今年も皆さん音楽を愉しみましょう!みんなが聞いてる音楽参考にしてますので!

ベストアルバム2019〜その2〜

 

 

 

 

 

今回紹介するのはサウンドを追求する人達。前回はオーソドックスなバンドサウンドが逆に今の時代は貴重でって話でしたが、そんなバンドサウンドをさらにバージョンアップすべく奮闘する人達をまず4組。

 

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「jaime」/ brittany howard

 

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「ode to joy」/ wilco

 

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「violet street」/ local natives

 

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「it's so nice!」/ noel wells

 


britany howardはそんな流れの急先鋒。10年代最高のアルバムを作ったアラバマシェイクスのボーカリストですから期待するのは当たり前ですけど、期待を裏切りません!オーソドックスなブルース流れのロックなんだけど、音像がストレンジ。これぞ現代のアメリカインディー。アラバマシェイクスと比べるとソロなので、バンド感が薄く、そこは好みかなぁ。僕はバンドなのにこんな音?っていうのが好きです。

 


そんな流れを作った張本人とも言えるwilcoは今回も充実の作品。地味目な傑作。玄人受けって感じかな。ナショナルとかも良かったし、アメリカインディーは充実の時期を迎えてますね。

 


そしてlocal nativesはそんな中でレディオヘッド流れの音を聞かせる。バンドでありながらサウンドも凝ってて好きですね。もうアメリカとかイギリスとかの分け方は意味を為さない感じだよね。イギリス感のあるロックバンドはだいたいアメリカにいます。イギリスにはほとんどバンドがいない。苦笑

 


そして今年は女性のソロシンガーの作品が充実しまくりで、その中で一番気に入ったのがnoel wells。どこの人かも全く知らんけど。

オーソドックスなギターやらの伴奏で作られるシンガーソングライターアルバムなんだけど、サウンドが必ず幻想的でサイケデリック。曲も良いし、声も良し。でもこの形のアーティストは本当に多いので、ここから抜き出るのは大変かも。

 


そして現代の王道となるベッドルームミュージックを聴かせた新星と、その流れを理解した達者なベテランが次の三枚。

 

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「When We All Fall Asleep, Where Do We Go?」/ billie eilish

 

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「hyperspace」/ beck

 

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「cherish」/ KIRINJI

 


2019年の顔とも言えるbilly eilishは面白かったね。音の選択とフレーズの面白さ、そして声と言葉。世界中に広がっているベッドルームミュージックで頭角を表すには、この4つの要素なんだなと思った。特に耳に残るフレーズ。あ、あとキャラクターか。スター性。この人は持ってたね。

 


そして賛否両論あるのがbeck。前回のアルバムでも振り切ってたポップ寄りの音を更に振り切って来た。それをあんたがやらなくてもって人と、そこでアクセル踏み込むのがbeck!って人に分かれてるのかな。僕は後者。ブルース感がないのはやっぱり寂しいけど、80年代育ちには抗えない魅力。

 


そして一番ビックリしたのがKIRINJI。もう評価も固まってるし、安心のサウンドを持ってるのに、ダンスミュージックに張り切った作品を作り上げて来た勇気と冒険心に拍手。しかもこれがオリジナルでかっこいい!スタジオマジックを知り尽くした人が作るベッドルームミュージック。これは現在のポップミュージックの理想かもしれない。

ベストアルバム2019〜その1〜

 

 

年が明けたらいつも決めるベストアルバム。2019年はSpotifyのお陰で沢山の音がに出会えて充実の年でした。自分の音楽もその仲間に入れたことは単純に嬉しかったです。まあ色々考える事はあるんだけどさ。

 


さて今年は傾向別に紹介したいです。

 


まず1つ今の流れにあるのは、これだけDTMと言われる自宅録音、ベッドルームミュージックが浸透すると、逆にスタジオで録音した音楽の特別感が際立つなぁーというのが思ったこと。

 

 

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「better oblivion community center」/ better oblivion community center

 

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「beware of the dogs」/ stella donelly

 

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「gold past life」/ fruit bats

 

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「forever turned around」/ whitney

 

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「gallipoli」/ beirut

 

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「father of the bride」/ vampire weekend

 

 

 

 

この6枚はそれぞれがそれぞれの立場で丁寧に良い音というのを追求して使ったアルバム。全部がオーソドックスな音作りというのが特徴かな。

 


その中でブライトアイズのコナーが参加したユニット、better oblivion〜は良い音と元々ローファイの人らしい粗い音作りが上手くハマってた。シングルだとエレポップみたいな事したり、少しオーソドックスからはみ出す塩梅が最高。今年のベストアルバムはこれかなぁ。

 


stella donellyはインディーに振り切った音作りで、もう音から可愛い。顔見る前から可愛い。顔も可愛いのに。ある意味インディーから一歩も出ない、昔からギターポップ近辺の音楽を愛して来た人を裏切らない音。幾つになってもやめられない音楽。

 


そして中堅のfruts bats、新人のwhitneyは完璧オーソドックス。もはやいつの時代のバンドかわからないくらいだけど、それでも今の時代だとある意味の古さが個性的に感じられる。というかオーソドックスなバンドアレンジは永遠ですな。

 


そして元々の音楽が独特なbeirutとvampire weekendはいつも通りの高品位な音。ただvampire weekendに関してはインディー感はほぼ無くなったかな。前は良い意味でインチキエスノポップだったけど、本気のエスノポップを目指した感じ。トーキングヘッズだったのに、ポールサイモンになったような。それが寂しくもあるかなぁ。

 


昔は王道だった人達が、今ではとてもアザーサイドの音楽になったのが2019年。でもそんな音楽がまだまだ生きているのは嬉しいね。自分も今度アルバム作る時は生音にしたい。スタジオが恋しいよ。

アルバム全曲解説!!「SAMIDARE NIGHT」編

 

 


アルバム全曲解説いよいよラスト。ミニアルバム「SAMIDARE NIGHT」のタイトルトラックを。

 


この曲はほぼ同じコード進行が繰り返されるし、サビのメロディーを連呼するばかりのシンプルな曲で。でもこれでもか!と繰り返すことによる高揚感みたいなものが気に入って、自分で歌ってみる気になった曲。

 


元々はあるアイドルグループを頭に置いて書いたので、今でもそのグループにはぴったりだと思ってます。でもコンペに通るのはなかなか大変で。ただコンペに通らなかったら悪い曲とは自分では考えてないので、いつでも自分で歌うぜ!と思いながら、どんな時でも魂込めて曲を作ってます。多分、この意識があるから何度も何度もコンペに落ちても辞めないでいられるんだと思う。みんな自分の音楽を否定されまくった気分になるからね。だから辞めちゃうんだよ。作曲家のほとんどは。

 


この曲は沢山の人が歌うイメージ。ライブなどでみんなが「サミダレナイトは!」って歌ってくれたら嬉しいかな。

 


ちなみに歌詞は「夕立」と同じ雨シリーズ。夕立は急に雨に打たれた苦しさや切なさを色んな事と重ね合わせてイメージした曲ですが、こっちはずーっと雨の中にいながらどこかでその切なさを振り切って行くイメージ。そして人生は土砂降りの雨や快晴の日々よりも、ほとんどが五月雨くらいの雨の日なんじゃないかな?という事も重ねてます。そんな日々を振り切って行こう!って感じか。

 


ミムラスと深夜のドライブをしながら作ったMVも見てください。ぎこちなく踊る俺が見れます。あのね、ダンスなんて下手クソでも踊れば良いんだよ。踊る事に意義がある。

 

 

 

 


「SAMIDARE NIGHT」

 


サミダレナイトは

涙の訳も洗い流すから

色あせたLovi’n you

胸に刺さって抜けないでいる

サミダレナイトは

涙の意味も洗い流すから

飲み込んだLovi’n you

サヨナラさBaby you

 

君が呟いたHold me tight

まるで街角の夢みたい

本当の事を待ち続け

いつもやっぱり待ちぼうけ

雨に濡れたままの僕がいる

 


暗闇の中のSearch light

まるで僕を避けてるみたい

大きな声で叫んでも

誰にも届かないようで

雨に濡れてるだけの僕がいる

 

サミダレナイトは

大事なものを洗い流すから

大切なLovi’n you

濡れないように抱え込んでいる

サミダレナイトは

悲しい事も洗い流すから

朽ち果てたLovi’n you

サヨナラさBaby you

 

愛の意味とかまるで

知らない癖に愛してしまった

狂おしいだけ Lovi’n you

 

サミダレナイトは

涙の訳も洗い流すから

色あせたLovi’n you

胸に刺さって抜けないでいる

サミダレナイトは

涙の意味も洗い流すから

飲み込んだLovi’n you

サヨナラさBaby you

サミダレナイトは

大事なものを洗い流すから

大切なLovi’n you

濡れないように抱え込んでいる

サミダレナイトは

悲しい事も洗い流すから

朽ち果てたLovi’n you

サヨナラさBaby you

 

サミダレナイトは・・・

アルバム全曲解説!!「 BABY BABY」編

 

 


アルバム全曲解説再開。今回は80年代感しかない「BABY BABY」を。

 


この曲もコンペの時に作った曲。あんまりないのですが、もうどうひねり出してもメロディーが出てこなくて。結局ある好きな曲のコード進行に沿ってトラックを作り、その上で歌うという暴挙に出て作った曲です。まあ何の曲かは丸わかりだと思いますけど。笑

 


このトラックを作る時、その当時の家の隣では工事が行われており。それがうるさくて、もうその噪音を録音してやれ!って録った音を加工してループを作り、そこからトラックを作りました。そこに80年代らしい八分のシンセベースを入れ、シンセを重ねて作った曲。僕はいつもアコギで弾き語れるくらいになってから録音を始めるので、珍しいパターンですね。

 


そして実はこの詞、僕のイメージではペットから見たご主人への気持ちなんです。ペットの気持ちを歌った曲なんて初めて作ったけどどうだろう?高校の時に唯一の友達だと思ってた犬のラッキーを思い出しながら作りました。まあ聴く人には自由に恋愛と解釈してもらっても、奴隷と女王でも何でも構いませんよ。おじさんが若い子との恋愛を妄想するでも。なんか美しくない方向になって来たな。笑

 


Aメロの細かく刻むフレーズは僕の中では珍しいパターン。そこだけは80年代ではなく、現代の曲である事を意識しました。まあ作り手側の勝手なイメージですけどね。

 


ロマンティックな曲になったかなぁーとは思ってます。でも誰かに歌って欲しかったかなぁ。今回のアルバムで、この曲だけは少しそっちの気持ちが強い気がします。

 

 

 

 


「BABY BABY」

 

いつも気が付けばロンリー

悲しくないとか言って

強がりばっかでゴマカシばっかのsensitive girl

何を見てる?  僕がここにいるだろう

明日になったらきっと

涙は頬を伝って

薄暗い部屋の扉を開けてしまうから

ほら今すぐ 僕の腕に触れてよ

 

きつくBABYBABY抱いて

僕の瞳に映った

光だけを見てれば良いから

それはBABYBABYきっと

雨宿りの時間だって

誰かが言っても君がとりあえず

笑い出したならそれで良いんだよ

 

小さな棘が刺さった

君の右手を握って

不器用なくせになんとか抜いてあげるから

いつの間にか  棘は消えていたんだ

 

だからBABYBABYずっと

寂しさの森に迷って

しまった時だけで良いから

いつもBABYBABYちょっと

心細くなったならば

僕の名前を呼んでくれたならば

君のすぐそばへ駆けつけて行くよ

 

長く曲がりくねった道の途中で

道端に咲くキレイな花が

太陽に向かって伸びていた

 

きつくBABYBABY抱いて

僕の瞳に映った

光だけを見てれば良いから

それはBABYBABYきっと

雨宿りの時間だって

誰かが言っても君がとりあえず

笑い出したならそれで良いんだよ

 

いつも気が付けばロンリー

悲しくないとか言って

強がりばっかでゴマカシばっかのsensitive girl

何を見てる?  僕がここにいるだろう

アルバム全曲解説!!「夕立」編

 

 


これを作った時は明確に覚えていて、コンペでサイモン&ガーファンクルイメージの曲が来たんです。それで曲を作ってる時にできた曲。そしてギターの最初のリフはそれこそ20歳くらいの時に考えたリフで、でもずっと使って来なかったもの。その20年くらいの間がある2つが突然ぶつかり合い、この曲は産まれました。

 


サイモン&ガーファンクルは勿論なんだけと、モンキーズだったり、バングルスだったり、好きなイメージを存分に刻みつけた音。まあ僕のルーツ的なものが滲み出ちゃったというか。意識的じゃなくてね。

 


歌詞は今回で1番気に入ってます。お得意の雨ソング。思春期的な焦燥感も表現出来たかな。大人になったら思春期の焦燥感が無くなる訳じゃないのよ。そこに意識的になれるだけで、焦燥感が消えるわけじゃない。そんな大人の青い歌です。

 

 

 

 


「夕立」

 

セミの抜け殻が風に揺れ

どこにも行けない僕を見る

君はサナギにもなれなくて

僕と同じように空っぽさ

 

夕暮れを待たず 僕の住む街を

夕立が黒く塗りつぶしたんだ

 

ずぶ濡れのTシャツが  心まで張り付いて

前が見えなくなった  明日はどこなの?

役に立たない傘に  必死にしがみついて

飛び出した街角で  君を見つけたんだ

 


雨に濡れながら  HEY HEY HEY

踊っていたのは  HEY HEY HEY

 

涙もすべて 雨に紛れて

洗い流した 流して

モヤモヤしたカタマリが

ウジウジしたカサブタ

グズグズしたこの僕が

生まれ変わる瞬間 HEY HEY HEY

 

ずぶ濡れのTシャツが  心まで張り付いて

前が見えなくなった  明日はどこなの?

役に立たない傘に  必死にしがみついて

飛び出した街角で  君を見つけたんだ

 


雨に濡れながら  HEY HEY HEY

踊っていたのは  HEY HEY HEY

ずぶ濡れの天使  HEY HEY HEY

君と目が合って  HEY HEY HEY

~この雨が止む頃には

いつも君はいないんだ

君が踊る姿見て

いつも僕は目を覚ます~

 

明日はここに