エガワヒロシ的2020ベストシングルプレイリスト

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※手違いで2021年作品が沢山入ってました…。ちょうど100曲じゃなかった…。47曲に減りました…。

 

僕は音楽マッドネスなので、Spotifyで毎日新曲をチェックしてるわけですが、僕なりのルーティーンがあります。

 


ニューリリースとディスカバリーを毎日チェックするのは当たり前ですが、その中で気になったアルバムは、お気に入りに入れて後で聴きます。そして聴いて気に入ったらその年内はお気に入りに残し、気に入らなければ即削除します。残す基準は、年間ベストアルバムに値するかどうか。月が進むごとに基準は高くなり、前に気に入ったアルバムでも翌月に削除というのも良く起きます。そして年が明けたら基本全部削除。後はアナログで探し続ける日々。

 


そしてシングルの場合、好きなアーティストは自動的に、気になった曲は一聴してから「新曲」というプレイリストに追加します。このプレイリストは常日頃聴く、1番利用率の高いプレイリスト。

 


そして「新曲」を聴くたびに気に入らない曲、飽きた曲を躊躇なく削除していきます。そこで残った曲はまさにお気に入り。しかしそれをそのままにしておくと「新曲」プレイリストが活性化しないので、まだまだ聴きたい曲は年毎の「殿堂入り」プレイリストに追加していきます。

 


じゃあ「殿堂入り」に入れば終わりかといえばまだ終わりでは無く、たびたび「殿堂入り」も聴いて、最高の曲で無ければ削除します。また「殿堂入り」を聴きながら、各アーティストページに飛んで、ニューリリースがないかチェックするのも恒例。アルバムも気になったら聴いてみます。

 


というルーティーンをくりかえして出来上がるのが「殿堂入り」プレイリスト。この間2020をチェックしていたら、なんと曲数がピッタリ100曲!偶然!これは公開するしかないよなぁーという事で、エガワヒロシ的2020年ベストシングル100プレイリストとして公開したいと思います。誰が求めてるのかは知らないし、趣味丸出しなんで、合わない人にはなんじゃこれは!?となるかと思いますが、これが本当に僕の音楽的嗜好。それぞれ好きなものを聴けば良いよね。これが誰かの音楽探求の助けになれば嬉しいな。

 

 

 

こんなのも気になる音楽マッドネスな人は是非チェックしてみて下さい。お気に入りがあったらその音楽の話をしましょう!

 


https://open.spotify.com/playlist/4VDMVeb1w5OuIWzEBrGWJB?si=facd191c56d247e8

2000年代J-POPベスト30

 

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毎週見てる音楽番組の関ジャムで、2000年代のJ-popベスト30というのをやっていて、面白そうなので自分でも選んでみた。

 


基準は2000年代以降のJ-pop、というか日本の曲で、自分が刺激や影響を受けた曲。アルバム単位ではなく曲単体。しかも1アーティスト1曲。そして自分だけが知ってるようなマニアックな視点ではなく、ある程度の知名度のある曲を選んでます。まあヒット曲とまでは言わなくても、話題になった曲って感じかな。

 


以下が僕の選んだ30曲。

 

 

 

30位 ワダツミの木/元ちとせ

和をモダンに取り入れた名曲。上田現さんが残した大きな果実。

 


29位 ポリリズムperfume

日本という国は、テクノポップの遺伝子が色濃く継承されてるんだと思い出させてくれた曲。

 


28位 レモンキャンディ/CHARA

作曲家岡村靖幸に外れ無し。

 


27位 感電/米津玄師

最新というよりも今までも、これからも、どこにもない音楽。

 


26位 ロッキンルーラ/モーサムトーンベンダー

レディオヘッド以降の小難しくなった音楽にひと蹴り食らわした純度100%のロックンロール。

 


25位 乙女パスタに感動/タンポポ

アイドルソングに目を向けさせてくれた曲。ジェリーフィッシュの刻印が入ったクイーンリスペクトポップ。

 


24位 できない/ゆらゆら帝国

「空洞です」か「ゆらゆら帝国で考え中」と悩んだけれど、ライブだとリズム隊とマラカスのみになるのが衝撃でこの曲を。意味を超えてくる、ただそこに置かれた言葉の妙。

 


23位 ナンダカンダ/藤井隆

藤井隆という人間の魅力がポップの魔法に乗っちゃった奇跡の曲。昔顔が似てると言われてたので勝手にシンパシーを抱いてます。

 


22位 youthful daysMr.Children

ミスチルの曲作りは巧みの一言なんだけど、その中でもこの曲は攻めてる。予定調和ではない音階で、予定調和で安心できる感動を届けるポップソング。王者まだ衰えず。

 


21位 マイガールシャムキャッツ

オルタナティブレフトフィールドな存在なのに「爽やかさ」を感じさせる音楽を届けてきた驚き。でもしっかりアウトロでカオスを繰り広げてニンマリ。

 


20位 シンデレラガール/King & Prince

作曲家として嫉妬した名曲。やられたー!と正直に思ったなぁ。ちなみに最近キンプリの岸君が大好きです。CQのジュン君に似てるし。

 


19位 ファンファーレと熱狂/andymori

歌詞の魅力をこれでもかと見せつけてくれた曲。サビのフレーズに頭をかち割られるくらい感動した。

 


18位 群青/YOASOBI

メロディーの才能もそうだけど、必要な音の取捨選択が素晴らしい。イクラちゃんの声も素晴らしいし、2020年代もこの人達の曲は選ばれ続けると思う。

 


17位 君の名は希望乃木坂46

今までアイドルが歌う必要がなかったリアルな世界を、アイドル自身がリアルに感じながら歌い始めた記念碑的楽曲。乃木坂はこれを超えるべく作曲家達が群がり、楽曲の質が向上したんたと思う。

 


16位 pop virus/星野源

星野源が今の時代と呼応する音を作ってる事を証明した曲。この豪華なサウンドプロダクションを使える立場になる為に、星野源は売れようとしたんだと思う。「アイデア」とかも好きです。

 


15位 CHE .R .RY/YUI

女の子が恋を歌う曲としてこれ以上ないくらい完璧なポップソング。それを不機嫌そうなYUIちゃんが歌うってのがミスマッチで魅力倍増。

 


14位 TSUNAMIサザンオールスターズ

楽家にはピークってあると思うんですけど、まだピーク来るんかい!と突っ込みたくなった名曲。桑田さんはこの後も波乗りジョニーとか白い恋人達で何度もピークを見せるわけです。もう異常ですよ。信じられん。

 


13位 ram hee/トクマルシューゴ

海外に出る時には必ずしも英語である必要がない事を証明した、音の魅力が溢れる特別なポップ。誰にも似てないし、誰も真似できない。とても敬愛する存在。

 


12位 天体観測/BUMP OF CHICKEN

「見えないものを見ようとして、望遠鏡を覗き込んだ」ってフレーズだけで何杯も飯が食える。歌詞と声が強烈なので、あとはなんでも名曲になるんじゃ?と思うくらい歌詞と声が突出してる。

 


11位 Monster/嵐

作曲家としてこれかっこいい!と思いながら、同時にこれは俺には作れないと白旗上げた曲。メロディーとサウンドかな。これは。

 


10位 プロミス・ザ・スター/BISH

色んな歌い手を上手く配置する事で、曲の良さを何倍にも出来る事を示した曲。勿論アイナという最強の槍があってこそですが。スマバン印のメロディーをアイドルにぶつける方程式を確立した曲。アイドルとエモの掛け算。

 


9位 トワイライト/going under ground

なぜこれがミリオンにならなかったのか今でもわからない。「主役は君と僕で 脇役のいないストーリー」というパンチラインは天体観測にも負けてないと思う。不器用な男の子と女の子のサウンドトラック。

 


8位 ぶーしゃかLOOP/岡村靖幸

岡村ちゃんの復活は嬉しかったし、よりポップに進化した作品はどれも最高で。でも意味不明なこの曲が1番岡村ちゃんを表してると思うのでこの曲を選出。意味を超えるファンク。

 


7位 2人セゾン/欅坂46

サイレントマジョリティーというアンセムでデビューした彼女達に奇跡のバランスをもたらした名曲。暗黒にギリギリ入らない凛とした強さと、可愛らしさが同居した素晴らしさ。これ以降は闇にアクセルを踏み込み、こっち側を排除してしまったのは勿体ないといつも思う。僕もコンペに参加してたので完敗と感じました。シンデレラガールとおなじ人達なんだよね。作曲。一回話してみたい人。

 


6位 優しいあの子/スピッツ

スピッツみたいなベテランバンドがまだ進化するんだ!と驚かされた曲。小学生の娘が何度も口ずさむメロディーと奥深い音。バンドマンの尊敬を集め続ける日本一のバンドだと思ってます。

 


5位 若者のすべてフジファブリック

バンドの力量と志村君の才能がスパークを起こした瞬間のドキュメント。もはや小説かと思うような情景描写を、異能集団が紡ぎ出すサウンドによって立体的に浮かび上がらせる。サビ前のシタールの音階が只者ではない証明ですよ。永遠の名曲。我が娘も良く歌ってます。

 


4位 don't move/META FIVE

才能のある人達が集まると交通渋滞を起こしがちなんですけど、センスの塊の人達は押し引きを良く分かってる。ショートケーキの苺的存在としてのLEO今井が秀逸。頭脳派の中で肉体派の彼の声が実にフィジカル的に機能してファンキーでロッキン。このセンスの人達はロッキンなんて嫌だろうけど。

 


3位 夜のメロディ/サニーデイ・サービス

この頃のサニーデイには神がかったオーラがあった。どんな音楽を奏でてもキラキラと輝かしてしまう魅力があった。僕はこんな曲が作りたいと思って、自分なりのアンサーソング「甘い匂い」という曲を作った。曽我部さんと同い年なんだよね。この曲がサニーデイで1番好きです。

 


2位 サヨナラcolor/スーパーバタードッグ

シンプルの極みなのに感動的なバラードで、一つもわざとらしくないのが素晴らしい。ここまで乾いたバラードって日本にあったかなぁ?しかも日本的なんだよね。乾いたっていっても日本の情緒を無視してない。このシンプルさにはずっと憧れてます。

 


1位 WORLD'S END SUPERNOVA/くるり

この曲と「ばらの花」どっちにするかと思ったけど、1位候補の曲が複数あるのって凄いよね。くるりが日本の音楽界に与えた影響はでかいと思う。日本的である事を誰も恐れなくなったし、日本の情緒と海外のサウンドは分離するものではない事の証明をしてくれたと思ってる。

この曲は日本であまりない平熱のファンク。ファンクになるとついソウルフルで熱い魂になりがちな中、ぬるめの温泉のような温度で曲を乗り切ったところがすばらしい。

くるりは頭でっかちと衝動のバランスがとても好きです。

 


と、これで30曲。凄いボリューム!泣く泣く外したのは色々あって、まりんやレイハラカミさんは曲単位よりアルバム単位だったし、チャットモンチーやクラムポンは楽曲単位でも、どれを選ぶか迷って外した感じ。最近だと長谷川白紙や中村佳穂が候補に入ったかな。最近の日本の音楽、面白いよ。

 


僕はポップが好きなので、ポップ寄りになりましたが、人それぞれ全然違う曲になるんじゃないかな、色んな人のランキング見れるのが楽しみです。関ジャム楽しい。

2020年ベストシングル

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いつもSpotifyでシングルをチェックして気になるものは新曲プレイリストに追加してます。その中で本当に気に入ったものだけ殿堂入りというプレイリストへ。そのプレイリストの中から今回ベストシングルを選出。ベストアルバムに選んだ人は除外で。アルバムに入ってる曲だったりするし。

 

 

 

■deep sea diver「stop pretending」

■1975「if you're too shy(let me know)」

SEKAI NO OWARI「umbrella」

■YOASOBI「群青」

BTS「dynamite」

■filous,thb kooks「hey love」

■yungblud 「cotton candy」

■ psymon spine,barrie「milk」

■ kirin j callinan「you are going to miss me」

 

 

 

ディープシーダイヴァーはシアトルのバンドなのに、ビートUK感溢れるギターサウンドとメロディーが特徴。でもリズムにアメリカのバンドらしい大らかさがあって良い塩梅。アルバムも良かった。

 

 

 

1975は完全に80'sですね。ルール・ザ・ワールドとかあのくらいのポップ。もう抗えない。この人達あんまり興味なかったんだけど、この一曲で俄然注目のバンドに。アルバムはとっ散らかってましたけどね。シングルバンドな気がする。

 

 

 

世界の終わりって音楽的には嫌いじゃないんだけど、あの心病んでました感が苦手で。でもこの曲はカメリアダイアモンドというか、歌謡サスペンスというか、あの頃のニューミュージック感ど真ん中で射抜かれました。やっぱりメロディーがとにかく書けるのと、声が良いのよ。それは否定できないと思うな。

 

 

 

そして恐らく2020年で1番聴かれたYOASOBI。「夜を駆ける」も良かったんだけど、あれはまぐれなのか?って疑念があって。でもこれ聴いて、あー本当に曲が書ける人なんだと納得。ボカロPの嫌な所(不自然な音階)は見事に薄まり、良い所(リズムが強くて自由な所)は伸び伸びと。声との出会いだね。出会いって大事だわ。合唱は使い古されてるけど、これを上手く使うのって難しいんだよ。

 

 

 

そして我が家でもかかりまくったBTS。たおが気に入ったのもあるけど、これは良く出来てる。ブルーノ・マーズ印のソウルポップで、新しさはないんだけど、この心地良さは永遠だと思います。三浦大知君にこんな曲を歌わせてみたいもんだ。

 

 

 

次は古き良き英国ポップを守るバンド、クークスがオーストリアのプロデューサー、フィロウズと組んだポップソング。緩くて、なんて事ない曲なんだけど、このムズムズするような甘酸っぱさは癖になります。

 

 

 

これも緩いポップなんだけど、ベースが強調されたアレンジとか、スネアがバシってくる感じは今の音。良い曲をなんとなく派手な人に歌わせた、モータウンのヒット工場的な匂いも。大人の手を感じます。

 

 

 

psymon spineは読み方もわからないくらい知らない、ブルックリンのバンド。barrieという女性ボーカルを迎えたと言われても、どんなバンドかもわからんからなあ。シンセを強調したバンドサウンド。シンプルなサウンドながらよく整理されてて感心。こんなポップ作りたい。これも緩いな(苦笑)

 

 

 

最後はキリン・ジェイ・カリナンというオーストラリア人。これはポールヤングのエブリタイムユーゴーアウェイを感じさせてツボにはまりました。

 

 

 

2020年の俺は完全に80'sだったという事が聞き直してわかりました。D4DJ仕事でずっとシンセの事を考えてた影響ですかね。まあルーツなんで、そりゃしょうがないか。

 

 

 

他にも沢山良い曲はあったねえ。Spotifyで新しい音楽探ってると、あっという間に時間が過ぎますよ。今年もそうやって俺の人生は過ぎていき、そのまま老いて死ぬのだと。そんな事を感じております。最近。そしてそれで良いかと。音楽人生。

2020年ベストアルバム〜邦楽編〜

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洋楽と邦楽を分ける事に異論反論あるでしょうけど、歌詞がわかる事で得られるものも重視してるので。英語詩の人達もいますが…。

今回も写真があるので9枚。

 

 

 

高橋徹也「怪物」

■THE NOBEMBERS「at the begining」

眉村ちあき「劇団オギャリズム」

岡村靖幸「操」

サニーデイ・サービス「いいね!」

■Bo Ningen「sudden fictions」

■藤井風「HELP EVER HURT NEVER」

■田中ヤコブ「おさきにどうぞ」

■米津玄師「STRAY SHEEP」

 

 

 

天才鬼才の同級生、高橋徹也。「夜を生きるもの」「ベッドタウン」という日本SSW史上に残る傑作が再発され、それに伴って全曲再現ライブをやった事でフラットになったのかな。闇夜に生きる人が「友よ、また会おう」というタイトルで締めるアルバムを作った衝撃。しかもオープンになった作風がしっくり来てる。そのタイトルが「怪物」。やっぱり高橋徹也

 

 

 

この時代にロックバンドでいる事はとても難しい。その難題を乗り越える事が出来たTHE NOMEMBERSの傑作。80'sポップを取り込んだ事で、良い具合に風通しが良くなった。そんなバンドのボーカル小林祐介を新たなパートナーに選んだブンブンの中野さんの感覚は完璧だと思う。

 

 

 

そしてSSWよりもアイドルの表現に強さを感じる事も多い時代に、トラックメイカーアイドルという肩書で現れた眉村ちあき。その皮膚感覚は正しい。でも中身は完全にSSWだよね。ただリズムに敏感で、パンチライン重視なのが今の人。「おばあちゃんがサイドスロー」には完全にやられました。

 

 

 

岡村ちゃんサニーデイのベテラン勢が老成する事なく、ピチピチの作品を作って来た事は嬉しい驚き。サニーデイはなんか突き抜けた感じあるなぁ。岡村ちゃんに至っては前のアルバムから全盛期を過ごしてる感じすらします。

 

 

 

そして邦楽に入れにくい英国をホームにするBO NINGENは、正しきオルタナティブバンド。僕は今年一気に評価をあげたGEZANよりこっちの方が好きです。どっちも良かったけれど。

 

 

 

そして話題の新星、藤井風。天才がまた出てきたなーって感じ。きっと米津玄師の後はこの人だろうとみんなが思った存在。ただ完成され過ぎてるのがちょっと気になる。伸びしろあるのかな?なんて。これ以上になったら本物中の本物だね。

 

 

 

そして表が藤井風なら裏はこの田中ヤコブ。このDTMなご時世に生音しか使わない潔さ。これ聞いて思ったのは、俺がデビュー当時やりたかったのはこういうだったなぁーって事。音がローファイの感覚で、バンドサウンドで、それでいてメロディーは人懐っこい。そこにキリンジ的なメロディーを挟み込むのが今の人だね。

 

 

 

そして今年も絶好調だった米津玄師。今のミュージックシーンの覇王。シングルの「感電」にはやられたなぁ。好きな人でも嫌いな人でも、米津玄師だとわかるメロディーというのは凄いと思う。僕は肯定派です。

 

 

 

他には君島大空、長谷川白紙、ゆうらん船、ラブリーサマーちゃん、羊文学、綿内克幸先輩ですかね。やっぱり聴くのは洋楽中心になってしまうので、それほど聴けてないとは思いますが、BTSの成功を見るまでもなく、英米のレベルだけが高い時代は終わった。色んな国に色んな音楽がある。そしてそれが届くのが素晴らしい。

 

 

 

そうは言っても我が家的にはたおの趣味で、ヒゲダン、king gnuあいみょん、NiziU、BTSの「dynamite」がよく流れてました。たおの歌でほとんどオリジナルは聴こえませんがね。たおリサイタル。笑

2020年ベストアルバム

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明けましておめでとうございます。2020年が完全に終わったので満を持してベストアルバム選出。洋楽編。

 

 

 

■kate NV「room for the moon」

■kelly lee owens「inner song」

perfume genius「set my heart on fire immdiately」

■sondre lerche「patience」

■the jaded hearts club「you've always been here」

■fleet foxes「shore」

■field music「making a new world」

■a girl called eddy「been around」

■haim「woman in music PT.Ⅲ」

 

 

 

写真の関係で9枚。上3枚は鉄板。どれも1番レベル。

 

 

 

ロシアのケイトNVは急に日本語出て来たり、どこの国かわからない音楽が繰り広げられます。打ち込みと優しい生音が上手にブレンドされてて、大貫妙子感が日本人以上に強い不思議だロシア人。可愛いポップ。傑作。

 

 

 

次のケリーリーオーウェンはほぼテクノなんだけど、とてもSSWを感じる不思議な作品。ケイトNVと合わせたこの2枚は、これからのSSWの形が詰まってると思います。

 

 

 

パフュームジーニアスはレディオヘッドをきちんと消化する事ができる世代代表。僕らの世代とその後ろ10年くらいの人達は、レディオヘッドの影響がデカ過ぎてなんだか妙に暗い音楽になってたりしたけど、この人達は神聖さが自然。今までも大好きだったけど、これが最高傑作じゃないかな。

 

 

 

そしてソンドレラルケは復活!って感じ。上品にネジレる事ができるのがこの人の真骨頂で、その感覚がついにバージョンアップされたように聴こえました。少年からやっと大人になったイメージ。もうだいぶおじさんのはずだけど。笑

 

 

 

ジェイデッドはミューズのマシューとか、ブラーのデーモンとか、マイケルケインとか、UKの大物バンドマン勢揃いでノーザンソウルのカバーをやるという企画盤。黒さをあんまり出さない英国人の黒い部分にスポットライトを当てて、個人的にツボでした。

 

 

 

フリートフォクシーズはアメリカンインディの大物感半端ない、どうだ!って感じの緻密で大胆で繊細な音楽。頑固親父の絶対外さないラーメン屋みたいなイメージ。職人感100%。

 

 

 

フィールドミュージックは1月10日リリースだし、ちょっと時期を外した感があるんだけど、一昨年一番気に入ったシングルが入ってるので選出。トーキングヘッズ丸出しなシングルが最高でした。

 

 

 

ガールコールドレディはニューウェーブが入ってない、古き良きポップスを真っ正面からやってて好感。とにかくグッドメロディーを追求してて心地良いです。

 

 

 

あと一枚はハイム。ルーツミュージックと新しさを両立させてるガールズバンド。これは地味に繰り返し聴いてましたね。しっくりくる。

 

 

 

この9枚がベストアルバム。いやー泣く泣く落とした人も沢山いますよ。テイラースウィフト、ルーファスウェインライト、サム・アドミン、チャイルディッシュガンビーノ、ウィルコ、ブライトアイズ、スフィアン、ローリングブラックアウツコースタルフィーバー、ブレイクミルズ、モンドコズモ、レモンツィッグス、ジョナサンブリー、ディープシーダイバー、ダンクロール、ベバドゥビー、1975、スカイウェイマン、デュアリパ、トラヴィス、ビリージョー辺りは余裕で4枚目以降と交換可能かな。明日聞いたら変わるレベル。

 

 

 

こんだけ良いアルバム聴けたから、昔毎週欠かさずやってたディスクレビュー復活させるかなぁ?なんて考えてます。紹介しきれないくらい沢山の音楽がある。新譜じゃない出会いもあるしね。

 

 

 

今年も沢山の音楽に出会えると思うとワクワクが止まらない!皆さんも充実のミュージックライフとなる事をお祈りして、新年のご挨拶に変えさせて頂きます。謹賀新年!

2019年のシングル

 

 

 

 

Spotify始めて一番良かったのが、アルバムじゃなくてシングルで聴く楽しさを味わえるようになった事。基本気になった曲は「新曲」っていうプレイリストに追加してて、飽きると消しています。しかし2019年を消されずに生き残ったシングルを紹介。

 

 

 

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second sweet/faux real

 

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heaven's basement(theme from 86'd)/neon indian

 

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only in a man's world/field music

 

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hello can you go/wooze

 

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if you just didn't do it/that dog

 

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heavy like the world/guided by voices

 

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北極/細野晴臣

 

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流動体について/小沢健二

 

 

 

 


最初の4曲は完全にエレポップ。もうエレポップに身体が反応して抗えないのよ。なんかシングルはエレポップばっかり探してた気がする。

最初の二曲は完全にニューロマンティック。次の二曲はトーキングヘッズ。こんな聴き方で良いのか?とも思うけど、本当に好きなんですよ。そんなのが。ニューウェーブ万歳!

 


そしてあの犬とガイデッドのオルタナベテラン組は全然大御所感がなくて良かった。何よりあの犬がまだやっていた事に喜び!

 


そして細野さんとオザケンはアルバムよりシングルのインパクトが強くてね。細野さんのこの曲は今年一番かなぁ。インストだけど。

そしてオザケンはライブの高揚感込み。あの夜は本当に魔法のような夜だったのよ。色んな意味で。アルバムも頭のシングル2曲が良すぎて、そればっかり聴いちゃう弊害が。良いシングルって中毒になるよね。

 


今年もシングルをチェックする毎日は変わらないかな。すっかりシングルの時代だしねえ。まあビートルズ以前に戻ったみたいなもんなのかな?それもまた楽しめてる自分がいます。はい。

 

 

 

ベストアルバム2019〜その3〜

 

 

いよいよベストアルバムも最終回。今まではミュージックシーンの流れみたいなものを意識しましたが、今回は個人的な事を。まずはこの3枚。

 

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「Ancestral Recall」/ christian scott atunde adjuah

 

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「love hurts」/ julian lage

 

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「cuz i love you」/ lizzo

 

 

僕は80年代ど真ん中世代で、ニューロマンティックに始まり、パンク、ニューウェーブ、マッドチェスター、ブリットポップオルタナ等、完全に「白い」世界を歩いて来ました。黒人音楽に影響を受けたイギリス人が好きっていうのはあっても、ブラックミュージックから微妙な距離を取って来て。憧れは強かったけどね。

それが少しずつ好きな黒人音楽が増えていきます。最初はロックに近いスライとかPファンク、プリンスに始まり、段々とマーヴィンゲイとかアルグリーンとか聴くようになり。

それでも決して踏み込まなかった音楽がありました。それはジャズ。どう聴いて良いか分からないのもあったけど、コードとかに疎い僕にはとにかく難しい音楽に思えて。

でもそこに現れたカマシワシントン。ハマった。まさにハマった。そこで僕の音楽にパラダイムシフトが起きます。ジャズって何ぞや?と俄然興味が出て。それでも聴けば聴くほどわからない。だって現代のジャズと語られる音楽は、僕にはKID A以降のレディオヘッドと同じ土俵の音楽にしか聴こえなくて。これはジャズで良いのかな?と思いながら聴く日々。

 


そんな中で今年好きになったジャズが2枚。christian scott とjulian lage。どっちもどういう人か全く知りません。前者はトランペット、後者はギターなのかな。どちらもジャズ門外漢の自分でも興奮するスリリングな音楽でした。ジャズ好きな人がどう思うかはわかりませんが。

 


そして黒人音楽で今年好きになったのが豊満ソウルのlizzoさん。さん付けで呼びたい。まあこれはプリンス臭に反応しただけかな。

他にもラファエルサディークとかo'jaysも良かったかな。あとソランジェ。あれはブラックミュージックというよりベッドルームミュージックだけどね。自分としては。

 


そして最後に紹介するのは、世の流れとか無視!な我が道を行く人達。この4枚。

 

 

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「見っけ」/ スピッツ

 

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wallop」/ !!!

 

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weezer(teal album)/ weezer

 

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「why hasn't everything already disappeared」/ deerhunter

 

 

 

スピッツは今年聴きまくりました。たおがスピッツマニアになったのでね。いやしかし聴けば聴くほど良いバンドですよ。マサムネ君のメロディーと歌詞、そして歌声にどうしても評価が行きがちですが、本当にバンドのアレンジが素晴らしい!間奏とかほとんど独立したコード進行なんだよねえ。フレーズの絡み、音の選択、スピッツでしかあり得ないグルーヴ、バンドの凄さを再確認。尊敬。

 


そして!!!はとにかく暴力的なまでに踊れる音楽。強靭なグルーヴとはまさにこの事。LCDサウンドシステムより好きかも。今回のアルバムなら。

 


またウィーザーは気恥ずかしいくらい大味な選曲を(TOTO!TFF!a-ha!)ひねりのないアレンジでカバーしたアルバム。でもこの曲群をウィーザーサウンドでやられたら気持ちよくなるのはしょうがないかなぁ。抗えない恥ずかしさ。本当良く聴いた。

 


そしてdeerhunterは時流のことなぞ何も気にせず、60年代マナーの不思議なサイケデリックミュージックを80年代の音を参照しながら仕上げた孤高のアルバム。この人達の食えなさは本物。最近のルックスとか凄くなってるしなぁ。正直この感じはフレーミングリップスに期待してたもので、これをやってくれないフレーミングが歯痒くてしょうがない。もう薬やりすぎだよ。あれは。ってこの人もそこは一緒か。笑

 


とこんな感じで選んだ2019年の20枚。他にも沢山良い音楽があったけどねえ。もう聴ききれない。これ以上音楽はいらないのかな?って不安になるくらい。でもそれでも新しい音楽を求めてる自分がいます。やっぱり名作は好きだけど、今生まれて来た音楽には違う魅力がある。時代の空気を沢山吸った、時代と共振するような音楽。そんな音楽を今年も探し続けたい。僕も作る人ですけど、根っこはハードコアなリスナー。そこは変わらずにいたいなと思う年初めであります。

 


今年も皆さん音楽を愉しみましょう!みんなが聞いてる音楽参考にしてますので!