町田康「きれぎれ」を読んだ

基本的に僕は時代ものの小説はダメなんですよ。現代と違う言い回しだとなんか頭に入ってこないんです。時代物じゃなくても言い回しが古いものは一緒なんです。なので町田康はだめかと思っていたんです。しかも昔20歳くらいの時にバロウズの「裸のランチ」を読んで、ドラッギーで難解な小説に入り込めなくて、ドラッギー小説アレルギーになってたんです。そしてこの小説も読み始めたらドラッギーこの上なく。でも、なぜか読めるんだなぁ。なんだろう?なんか不可思議な世界なんだけど頭に入ってくる。イメージが頭の中に広がる。こういうのは久しぶりだなぁ。意味はわからないけど何か楽しめる。しかも世界が頭の中に残る。こういうのは才能なんだろうなぁ。この人は天才だわ。そして誰も真似を出来ない。そして誰の真似もしていない。

音楽で言えばこれはソニック・ユースだな。ニューヨークだ。でも日本だけど。