ノーカントリー

そう言えばこの間コーエン兄弟の映画「ノーカントリー」を見たんだった。コーエン兄弟はボクの好きな監督トップ3ですからね。ちなみにあと2人はポール・トーマス・アンダーソンティム・バートン。ボクの映画の趣味はいたってノーマルです。

いやー闇ですよ闇。僕が今まで見た中で、こりゃー闇だわ・・と絶句した映画は本当に画面も暗いレオン・カラックス監督の「ポーラX」ですが、「ポーラX」は闇をこの世と分けて描いたので、僕等の世界は安全というか、向こう側の世界として見れてた。それに対して、「ノーカントリー」は闇をこの世界に持って来ちゃった・・・。なのでなんとも不気味な世界が僕等の隣にはみ出してくるのです・・。

まあコーエン兄弟出世作「ファーゴ」と同じ世界っちゃー同じ世界ですが、「ファーゴ」は最後に怖さが来るんだけど「ノーカントリー」はずっと怖いの。しかも意味がわからない。意味がわからない怖さ。意味がわからないのは怖いよー。怒りでもなく、狂っているのもなく、ただ平常心の狂気(語義矛盾ですが・・)が向かってくるんだもの。村上龍の「イン・ザ・ミソスープ」と同じ怖さですよ。理由なく殺されちゃう感じ。躊躇がない感じ。いやー。

ポール・トーマス・アンダーソンにはいつも底を打った瞬間のポジティブさがあるし、ティム・バートンにはストレンジさに隠された優しさがある。だけどコーエン兄弟はたとえ優しい映画やさわやかな映画(「ビック・リボウスキ」とか「オーブラザー」とか)でも変な後味が残るんだよね。なんか変なの。表面は一番まともそうなのに。この人は音楽にたとえるならペイブメントみたいな監督なんじゃないかなぁ。この変な味がくせになる。

あんな殺し屋に狙われたら僕はすぐ諦めちゃうかな・・。怖いよー。おかーさーん!!

いやしかしこの日記は映画見た人にしかまったくわからんな・・・。最後まで読んだ方すいません。