3連休は東京タワーでドラえもん、レッスンとダイキンのショールームでピチョン君と遊び、台風に怯えて家でじっとするという3日間。やっぱり家でじっとしてるとたおの世話がつらい!子供は外に出ないとだめね。
そんなハートフルでアットホームな3日間の前日、金曜日はゴシックなdarioを見にLOFTへ。
80年代にイギリスから生まれた音楽って凄い刺激的なものが多かったと思うんです。特にアメリカからは出てこないだろう!と思わせる音楽がゴシック、もしくはポジティブパンクってやつ。
http://www.youtube.com/watch?v=fj6eYBvD5cI
ゴシック代表はこのバウハウスですかね。あとはキュアー、スージー&バンシーズとかがゴシックやポジパンの匂いをプンプンさせるバンド。ちなみにバウハウスから一番暗い人を抜くとこのバンドになります。
http://www.youtube.com/watch?v=1SBs0g7qF-s
ゴシックが出てきたときは本当に刺激的で。顔を白く塗って現実とを完全に断ち切り、新しい世界を表出させる。それこそ音楽が鳴っている間だけは白昼夢を見ることができる。そんな音楽なんです。
でもいつしかゴシックはエモやビジュアル系にイメージを持っていかれ。いやエモにもビジュアル系にもかっこいいバンドはあるんですけど、薄まったバンド達によってゴシックはただの自己陶酔になっちゃった。夢を見させてくれるほどの世界が音楽にないんだな。
でも、そこでdario登場。このオリジナルのゴシックを知る世代が、同じ時代のニューウェーブ、さらにレディオヘッド以降の入り組んだエクストリームポップも飲み込んで、顔を白く塗ることなく、夢を見させてくれる。それは悪夢かもしれないけど。
darioは空間を捻じ曲げて、音が鳴っている間は現実との繋がりをぶった切ってしまう。これぞゴシック。今回のライブはPA前だったので、ドラム生音だし、全部アンプでバランスを取る形で、しかもボーカルは後ろから聞こえる悪環境だったけど、それがアメリカのハードコア近辺、ディスコードとかとの繋がりも感じれて。そこもdarioの個性的なところ。
僕はdarioのことをポジパンの進化系だと思ってます。今ポジパンを進化させてるバンドなんていないし!
その後に見たケイヴマンズも良かった!ボーカルのあきゆきには忌野清志郎、佐藤伸治、マイケルジャクソンが全部入ってる!なんで音楽でお金儲けしたい大人が群がらないのかわからない。あとはなぜあきゆきをボーカルに据えてフィッシュマンズを再結成しないのかわからない。このボーカルはわけがわからんくらい凄い!