「LONE RHINO」/ADRIAN BELEW

キングクリムゾン、デヴィッドボウイ、トーキングヘッズなどでおなじみの、象の声をギターで表現するギタリスト、エイドリアンブリューのソロデビュー作。この人のアルバムはドラムとギター、ボーカル等を自分で演奏するスタイルで作られていて、さすが元ドラマーのリズム感と、変態ギターサウンドが堪能できます。でもこのアルバムで大切なのはそこじゃなく、ギターの腕をひけらかすようなアルバムと真逆のポップアルバムであること。そこが肝。そう、この人はギター自慢がしたいわけではなく、ギターを使って面白い音楽が作りたいんだな。XTCとトーキングヘッズとビートルズが合わさったような奇天烈ポップミュージックになんとも言えないギターサウンドが絡みます。こういうばかばかしい音を使って作るポップミュージックが大好きです。ブリュー最高。