レビュー:「Morning Phase」/Beck

僕らの世代のトップランナー、ベックの新作。もう6年ぶりのアルバムになりますが、期待をまったく裏切らない傑作!ベックの中で一番メロウな傑作、「シーチェンジ」のメンバーを再び集め。前作同様繊細な音とメロディーを丁寧に編み込んだ作品に仕上げてます。シーチェンジと違うところは、悲しみ度合が少ないところかな。向こうが真夜中の霧の中の作品だとしたら、今作は朝霧の中で光がこぼれてくるような、タイトル通りの朝を感じさせる作品。ダフトパンクもそうだけど、お手軽に音楽が作れる時代に、本当の意味で豊潤な音楽を手間暇かけて作ってる。今信頼できるアーティストはこういうところを目指すよね。それはすごくわかる。手間暇かけた、本当の音楽。良い音で聴くべき作品かな。