「Ultraviolence」/Lana Del Rey

今の時代にツインピークスの世界を甦らせたようなシンガーの2枚目。相変わらず黄泉の世界の入り口のような、美しくもどこか悲しげで、それでいて魂が昇華されていくようななんとも言えない世界が広がります。相変わらずサウンドメイクが絶妙。PCでなんでも作れるこの時代にピアノやギターなどの生音を大事にしながらも、シンセを絶妙に配置してただのヴィンテージサウンドにはしない。そして音の処理的には奥行きを持たせて、空間の広さなど場面毎の切り替えを大胆に行う。本当に上手いなぁーって思います。今、納得いく音楽を作る際の教科書みたいな音。まあこういう音にすると歌が相当存在感がないといけないんだけどね。彼女の作品というより、ラナデルレイプロジェクトの作品って感じだな。