「Barragán」/Blonde Redhead

音楽に対して暖かいだの冷たいだのって変な話なんです。だって音楽に温度はないから。でもこのブロンドレッドヘッドの音楽はいつもひんやりとした質感を思い起こします。音はいつもシンプルで、でもひとつひとつの音が研ぎ澄まされた彫刻作品のよう。ただ音楽の原則みたいなものは特に気にせず、自由に音楽が作られてる。だからなのか、音楽そのものには熱いマグマみたいなものを感じる。この内面の熱さと表面的なひんやり感のギャップ。ここにこのバンドの面白さがあるんじゃないかなぁ?と僕はいつも思ってます。ボーカルは日本人なんですよね。声がとてもクール。