僕が気になってしょうがないニッチなSSW10選

ライブ当日は音楽のことばかり考えています。

僕は信頼するミュージシャンの友達に「エガワ君の音楽はニッチだよねぇ」と言われたことがあって、その時になるほどなぁーと我がことながら感心した覚えがあります。まあミュージシャンはそれぞれ独自の音楽を作っているのは当たり前なんだけど、僕はより「そこ行く?」とか「そこでちょっとねじる?」みたいな音楽が大好きで。なので僕が興味を惹かれるのもそんなアーティストが中心になります。

今日はライブ前に音楽に浸かりたいので、そんなシンガーソングライターを10人紹介。ベックとか、コステロとか、スザンヌヴェガとかも入れようかと思ったけど、あの人達はニッチなままビッグになったので、存在もニッチな人達に光を当てたいと思います。

まずはジョンとヨーコの遺伝子を継ぐ僕の親戚(笑)ショーンレノン。

この曲が大好きで。この人はコード進行のひねり方と、音の汚し方、そして60年代後期への変質的な愛情にめちゃくちゃシンパシー。それでいてこの曲が入ってるセカンドでは本当に美しいアルバムも作っちゃう。もう常に僕の視野に入ってしまうアーティスト。

次はノルウェーの美少年SSW、ソンドレラルケ。もうおじさんになったかな?

この人の場合、本当に大好きなのは1枚目だけなんですけど。基本的にちょっとジャジーに流れがちなところがあるんですが、1枚目はすごくイビツなのに美しいポップソングを作ってて。しかもこの曲はヴェルベットアンダーグランドマナーのリズムに乗って、たいして歪んでいないギターをかき鳴らす。このペケペケしたギターで激しく弾く人が大好きなんです。アコースティックな当たり前のギターやピアノの音が、とても独創的な配置で鳴らされる、ニッチポップの典型。

次はニッチポップ界の大御所はニールフィン。

クラウデッドハウスで大ヒット飛ばしたし、大物なのは間違いないんですが、どこかニッチ感が漂うのがこの人の良いところ。この人の場合はオーソドックスなギターやピアノの音の中に、なんとも太くてアナログなシンセを良く入れてくるところが好き。あとはリズム楽器が良い感じに必ず荒れてて。まあミッチェルフルームとチャドブレイクの仕事が好きなこともあるんですけど、この人の派手に行き切らない感じはいつも自分の中に生きてます。

次はギターポップ的なところから出てきて、今はとても落ち着いた音楽を作るアメリカのSSW、デヴィッドミード。

この人の場合は何も奇をてらったことはしません。音も真っ当だし、曲もとても美しい。でもこの温度感っていうかな。アメリカのからっとした感じでもなく、イギリスのぬめっとした感じでもない。そのクールながら少し湿った感じがとてもオリジナル。良質音楽、良質なポップの典型な気がします。

そしてゲイの美学炸裂のルーファスウェインライト。

この人の音楽はオペラやクラシックの影響が大きい上に、ゲイの美学が全開になるので、もう完全にオリジナル。こんな人知らない。僕の好みとしては1枚目、2枚目の美学爆発前が好きですけど、爆発してからはスケールの大きい音楽をやるようになって、SSW的サウンドではなくなるんだけど、それもとても美しい音楽でとても好きです。妹もお父さんもミュージシャンで、どちらも良い音楽を作ってる。絶対に自分に作れない音楽だから故にすごく惹かれるSSW。ライブも良かったな。

アメリカが続きますがコーナーオバースト。

この曲はブライトアイズ名義。ブライトアイズはバンドなんだけど、基本この人とイコールですからね。この人は本当にぶっ壊れた感覚と、アメリカの伝統的なSSWの世界が融合しててとても面白い。僕の曲に「チョコレートレジスタンス」という曲があるんですが、実はこの曲を聴いた衝撃に任せて作った曲なんです。この人のライブを見て号泣したくらい好き。痛みが伝わる音楽。

そして日本からは高橋徹也さん。

もう紹介してもらおうと思えばすぐそこにいるんですけど、ファンすぎてなかなか会えない僕の大好きなSSW。特にこの曲。繊細さと大胆さが同居して、基本内向きなクールな世界なんだけど、外に侵食していく熱みたいなものがどこかにあって。この世界観に完全にやらてた。この人も独特のコード進行で、何に影響を受けたのかがまったくわからない。その感じがとても好きです。

今回は唯一の女性SSW、ファイスト。

凛とした美しさで、オルタナ通過後のスザンヌヴェガと通じるところが凄くある。この人は静と動のコントラスと、ゴスペル的な世界、それとノイズやささくれだった音の使い方、そしてパーカッションの使い方が素晴らしい。クールなたたずまいも憧れる。ここまできっちりかっこよくやるのは俺には無理かなぁ。現在の女性アーティストの中では最強だと思ってる。

そして僕がジャケも真似するくらい好きなEELSのE。

顔もちょっと似てるって言われます(笑)この人はバンド名義で活動してるけど(バンドの前にソロの時期があります)、フォークシンガー的な地味な曲を連発します。まあそれは正直つらい時もありますが(笑)、サウンドもベック以降の感覚があって面白いし、シンプルな編成なんだけど、音がとても独特で、フォークとオルタナティブなロックバンドの音を自由に行き来する自由さが持ち味。その中で絶妙に配置される童話のような可愛い音がとても好きです。

そして10人目は90年代後半に青春時代を過ごした人にはツボであろうアウトオブマイヘアー。

まあこの人はこの曲ですよね。ピアノとギターにちょっとループ感のあるリズム。特にとりたててオリジナルなことはしてないんだけど、このキラッと地味に輝くメロディーはこの人だけのもの。僕はメジャーデビューする時はこの人を凄く意識してました。実は。ってことは一発屋じゃんね(笑)

と、こんな10人が僕の気を惹いてしょうがないニッチなポップを奏でるSSW達。共通点はなんだろう?地味か?(苦笑)でもみんなとても音楽的で、そしてシンプル。僕もこの系譜に並べるように頑張ります。

そしてこんな感覚を持ったエガワヒロシのライブは本日!みなさんぜひぜひ遊びに来てください!!

11/26(水)高円寺HIGH
「小春のころ」
OP/ST 18:00/18:30 前売り/当日 2,000/2,500
出演:岸上規男/エガワヒロシ/川合栄次/池橋壮一(イノリオン)/ニイオカヨシキ(The Terminal Stage)

チケット希望の方はegawahiroshi@nifty.comまで希望人数とお名前を連絡ください。入り口で名前を言って貰えれば前売り料金で入れますので。よろしく!!

僕の出番は19:50です。