「Emergency Third Rail Power Trip」 / The Rain Parade

80年代に起こったサイケデリックムーブメント、ペイズリーアンダーグラウンドの中から出てきたバンド。隠れ名盤とよく言われる奴です。

音楽的には60年代の匂いを強く残したギターポップで、まあ言っちゃえば何の変哲もないんだけど、ギターポップに革新性とか求めてもなぁーというのが僕の持論。ギターポップは良いメロディーに良い楽器のの鳴りがあって、そこに少しサイケデリックな匂いがすれば完璧なんです。コーラスやオルガンなんかがセンス良く入るとパーフェクト。これ特に楽器の鳴りが重要で、ギターがいい塩梅の歪みで鳴ってくれないと全然しっくりこないんだよねぇ。

このアルバムはまさにこの基準を軽くクリアしている名盤。時にREMを感じる瞬間なんかもあって、僕のツボど真ん中です。なんでもかんでも革新を求める人がいますが、それは刺激のみの話であって、音楽の良さとは別の話。こういう普遍の良さは忘れたくないですね。