「作詞家の読書」

正月休みで読書に勤しんだ人もいると思うので読書話を。

本というのは知識欲を刺激し、さらには自分の体験できないことを脳内疑似体験することで様々な視点が持てるようになるなど、為になる点をあげたら切りがない。まあ本を読む人の方が大体面白いもんね。勿論例外もありますけど(笑)


僕も読書はよくします。小さい時は図書館によく行ってた。ただ、中高校生くらいの多感な時期にまったく本を読まなった。あれなんだったんだろうなあ?あの時期の僕は空白。空っぽだったな。その後、破天荒な彼女と付き合い始め、その彼女の影響でまた読み始めるんだけど。カフカの「変身」を読んだのがスイッチだったな。今では活字がないと電車に乗れません。

ただ、僕の読書は多分に作詞の為という側面があります。言葉が枯渇しては仕事にならない。もっと詳しく言うと風景を仕入れるために本を読むというか。

本を読むと様々な風景が登場します。現実の世界だけでなく、絶対経験できない世界も。でもそれはあくまで文字で紙の上に書かれてることであり、実際に映像にするのは自分の頭の中。だから自分の中にしかない風景か頭に溜まっていくことになります。それが作詞の時に役立つと。

これが映画だと、言葉にならない気持ちみたいなものは仕入れることが出来ても、風景は監督が見ている風景。たからどうしても自分のものにならないんです。作詞の時に出て来ない。まあこれは僕だけかもしれないけど。

さらに本の中でも作詞に役立つ作家と役に立たない作家がいます。役に立たない人をあげるとわかりやすいんたけど、伊坂幸太郎さんと宮部みゆきさんが特に役に立ちません。いやこれは小説が面白くないとか、表現が稚拙だとか、そういうことではなく。簡単に言うと、物語が面白すぎるんてす。ハラハラし過ぎるんです。風景よりも、話の続きが気になっちゃう。なのでこの辺りの人は、本当に本を楽しみたい時に読みます。ザッツエンターテイメント!

それで、作詞に役立つ作家さんの主な人は村上春樹さん、吉本ばななさん、角田光代さん、あとポールオースターとかかな。物語は淡々としてても、その質感というか、物語の湿度みたいなものにどっぷり浸かれる文章がいいんです。物語も面白いけど、その「読む感触」みたいなものが脳内を刺激して、作詞の時に湧いて出てくる。風景の、感触の、湿度の泉。これが一番大事。

なので僕が本を読んでいる時は、誰を読んでいるかで、作詞モードかどうかわかります。まあサッカー雑誌を読んでることも多いですけど(笑)

さあ今年をたくさんの本に出会いたい!みなさんのオススメあったら教えて下さいねー。