「Lost on the River」/The New Basement Tapes

ディランが残した未発表の歌詞に、様々なアーティストがメロディーを付け、それをTボーン・バーネットが中心になって仕上げて作品。ある意味企画ものなんだけど、ディランというアーティストの気高さみたなものが、バラバラになるのを許さないというか、各アーティストのディランへの愛情が良い緊張感を生んで、とても締まった作品になってます。現代のオルタナカントリーと言われるような、伝統的でありながらどこか現代的な音像が刺激的。そんな中で、ベテランのコステロもいい味出してます。大人の音楽ってこういうものかな、なんて感じたり。最近は若い人もこういう音楽聴くんだよね。みんな早熟だな。これはずっと聴いてられる音楽だ。