「Everything Ever Written」/Idlewild


スコットランドエジンバラの雄、アイドルワイルド6年ぶりのアルバム。僕はこのバンドのアルバムを全部持ってるくらい好きなんですが、初期はブリットポップ後のダウナーな時代にむしろグランジ寄りのパンクサウンドで出てきて。その後はREM流れの少し大人なオルタナバンドへの道を歩んでいたわけです。僕の大好物なやつ。そして今までは一貫してアメリカを向いて音楽を作っていた感じなんですが、どうしても沁み出るスコットランドの匂い。そこが彼らの良さで、それに初めて自覚的になったのがこのアルバムな気がします。パンク時代に養ったささくれたギターも健在でありながら、どこか優しい音。そしてとにかく音が太い!腕っぷし強い音。でも文学的な匂い。そう、これぞスコットランドの男!スコッチ飲んじゃうよ。外は寒いよ。ストーブ当たろうよ。とりあえずスコッチ飲んで、本でも読もう。これぞアイドルワイルド。良いアルバム作ってきたなぁ。充実の一枚です。