悩んで、踊って、考えて

ライブの朝は音楽のことを考えます。

音楽、特にポップミュージックには大まかに3つの側面があると思っています。ひとつは意味からの解放、もうひとつは言語化できない感情や衝動を形にすること、そして最後は意味のある特定の感情にコミットすること。

まずリズムというのは意味からの解放を後押しします。とにかく体が動いて、そのグルーヴに包まれることで、日常がどこかへ飛んでいく。ダンスミュージックはこの側面が大きい。そして音が鳴りやんだ瞬間、解放された世界はその世界を閉じます。

メロディーは言葉にできない何かを形にします。悲しみと喜びが同時にそこにあったり、説明しようのないバランスの感情を表現したりします。そしてメロディーが頭の中に居座って、何度も回ることで、その言葉にできない世界は自分の中の世界になります。

そして歌詞は直接的に何かを提示します。多分にメロディーと絡み合うことで、言葉を超えて行くことがあるけれど、言葉は言葉。直接的にその場所を示すことができます。そしてその言葉は胸に刻まれ、いつまでもその人の世界の一員として機能していきます。

こんなまったく違うベクトルの、違うチャンネルの要素が絡み合うのが音楽の面白いところ。そして聴く人によって受け取り方はまたく違うし、同じ音楽を聴いても、どこを重点的に聴くのかは人それぞれ。ある人は抽象的な音楽だねぇーと思うものが、人によっては直接的な表現だねぇーとなる。

THE WHOピート・タウンゼントの言葉で、R&Rは悩みを解決したり、解放はしてくれない。R&Rは悩みながら踊らせるんだ。って言葉がありますが、音楽は意味から解放、現実から解放しながらも、意味と現実をその胸に刻み込むものなんだと思ってます。僕はPAVELでも、もちろんシンガーソングライターとしても、そんな矛盾を抱えながら転がり踊る音楽を作りたい。ライブを見た人に、そんな風に思ってもらえたらいいな、と思ってライブをやります。頭も体もすべてを刺激する音楽。悩んで、踊って、その先が特定されていない音楽。

本日高円寺HIGHです。僕らの出番は20:20ですが、他にも面白いバンドが出るのでできれば早く来て楽しんでね。ライブの後は一杯やりましょう。フアリナは福岡から。久しぶりに会うの楽しみだな。

11/5(thu)高円寺HIGH
「we are the beautiful!」
出演:Pavel/フアリナ/G-Ampere/aeronauts