優しい刺激物


やばい。やっぱり麦ふみクーツェが読み進められない。いや、面白くないから読み進められないんじゃない。むしろ真逆。面白すぎて読み進められない。こんなの初めて。

しかも、物語が面白いのは勿論だけど、もっと詳細な、細かい表現がいちいち胸に刺さって血を流していく。例えば「ほんとうのおんがく」という言葉だけで頭にイメージが広がりまくる。そのイメージを少しでも吐き出さないと、物語より大きなイメージに押しつぶされて、息苦しくなる。これは僕が作詞やら作曲やら、アウトプットを必要とする人間だからなんだろうか?もしかしたら、くそ生意気にも、本当生意気にも、いしいしんじさんの世界に嫉妬してるのかもしれない。

ブランコ乗りでも衝撃だったけど、これはもっとかもしれん。このなんとも言えない感覚、今まであったかな?村上春樹さんのねじまき鳥やハードボイルドワンダーランド、村上龍さんのコインロッカーベイビーズ、ポールオースターのムーンパレス、リチャードブローディガンの愛のゆくえ、カフカの変身。はっきりと影響を受けたと言えちゃう小説にまた出会ったのかもしれない。

さて、続き読むかな。優しい刺激物を体に入れる感覚だわ。これは。