「FLEHMEN」/Curly Giraffe

元Great3の高桑さんのソロプロジェクト、カーリージラフの5枚目。ウエストコーストサウンドをルーツとしながら、アコースティックギターを重視した宅録サウンドが心地よいというイメージがあるかな。でもこのアルバムはその路線も守りながらとても幅広くて。元々あったAOR感というか10CC感も強く出てるし、イメージになかった激しさも感じる。それこそアメリカのオルタナ風味も。そしてどこか懐かしいニューウェーブ感もあるのがツボ。まあそれらが有効なのもこのタイムレスなメロディーがあるからかな。メロディーはすべてを繋ぐ。やっぱりメロディーメイカーは強いよね。

そしてやはりベーシストだからかな。アレンジも含め、すべてのバランスが良い。ベーシストってバンドの真ん中の人。だからなのか、ベーシストが優秀で、イニシアチブを取れるバンドは音楽的。そんな定説を唱えてもいいのかもしれない。僕も音楽を作る時はベーシスト目線を心がけたりします。まあそんなにできてはいませんけど(苦笑)

日本屈指のベーシストにして、オリジナリティあふれるシンガーソングライターのアルバム。そりゃあ良いわけですよね。