「波風」

Eテレでやってた園子温監督と二階堂ふみの対談番組が面白かった。この二人が一緒にやった「ひみず」と「地獄でなぜ悪い」がとても面白かったので、二人とも大好きなのです。

二階堂ふみは単純に可愛いのと、「ひみず」で賞を獲った後の記者会見で、去り際に振り向き、ニヤリとピースしてぴたりと静止したあの独特の感じが忘れられない。オーラあるわー。

そして園子温の遅咲き感には、自分を投影したくなる。まああんなに強烈な個性は僕にはないし、自分とまったく方向の違うタイプなので、投影するところは遅咲きというところ一点なんだけども。まあ希望も込めて。やってこい、遅咲きの俺。

ただ、何かを起こす、何か自分の希望する道を切り開くには、波風を立てることを怖がってはいけないんだなーってことが、園子温の半生からは強烈に匂ってくる。

僕はどちらかと言えば波風も立てないし、人様に迷惑をあまりかけないタイプだと思う。でも、それでも、今の音楽を続けている道を歩くためには、波風もかけてきたように思う。振り返ると。それは勇気を持って飛び込む、飛び出すという言葉も似合う。

20歳の時に、埼玉の浦和なんていう東京のベッドタウンに住んで、上京なんて言葉がまったく似あわない街で育ちながら、ミュージシャンになる!と宣言して家を出た時。その2年後に急に結婚する!と言い出した時。福岡に移住する!と言った時。そして離婚して出戻り息子になった時。デビュー前にバンドではなく一人でやる!と決めた時。結婚するためにサラリーマンになった時。バックバンドのメンバーを全員変えた時。会社で育児休暇を取った時。子育てを自分メインでやると決めた時。バンド作る!と決めた時。どの時もあまり後先考えず飛び込み、そして波風を立てている。でも、あれがなかったら今の自分はないと思う。

親から人様に迷惑かけないように生きるんだよ、と教えられた人は多い。自分もそうだし、それはもちろん正しい考えだと思う。でも、人に迷惑をかけないと前に進めない時がある。波風を立てないといけない時がある。その時は躊躇なく前に進まなきゃいけない。そして、その時までのに、迷惑をかけてもいいかなと思われるくらい、周りに尽くし、愛されていなければいけない。

波風を恐れてはいけない。それが自分の道を進む鍵だと思っている。まあとにかく周りに感謝ですよ。今まで僕の波風を受け止めてくれたみなさんに。迷惑ばかりで申し訳ありません。