「Everything At Once」/Travis

もう20年選手になるグラスゴーのベテランバンド、トラヴィスの新作。

この人達の場合、大傑作の2枚目、3枚目、5枚目はどれもナイジェルゴッドリッチがプロデュースで、それ以外の時はまあまあの出来栄えなので、今回のプロデューサーがマイケル・イルバートと聞いてちょっと不安はあったんですが、今回は大正解。テイラー・スウィフトなどを手掛けた人と組んだポップなプロダクションは、トラヴィスの元々間口の広いメロディーにぴったり。

元々この人達は楽曲至上主義で、とにかく曲が良くなればどんな手を使っても良いというバンド。バンドだけではなかなか入れられなかったエレクトロニクス感や、ともすれば恥ずかしささえ感じる大げさなサウンドプロダクションも、このメロディーが乗ればしっくりくる。

ハンザスタジオでの録音も含め、「メロディーは正義」を貫いた傑作。これは影響受けそうです。