「The band」/GOING UNDER GROUND


ゴーイングのニューシングル。リリースからけっこう経ちましたが。

3人になったバンドの答えがこれなんじゃないかな?青春の終わりを表現するとかではなく、自然に青春後の音が鳴っている。狙いとかではなく、あくまで自然に。ビタースウィートで、余裕のある音。これが大人の音楽ってものでないかない?

でも、大人になった楽曲に比べて、音はむしろ若返ったくらいにフレッシュ。そこが面白い。ゴーイングは二人もメンバーがいなくなり、翼をもがれ、自然に飛び上れらなくなった。でもその分地面に足をしっかり踏みしめるようになった。普通はそこでゆっくり歩き出す。大人の音楽には大人のスピードがあるから。しかし、あの3人は飛べないからって歩くような人達ではない。スピードを緩めるような人達ではない。3人は全速力で走りだした。しかも若い時には知らなかった理想的なフォームで。とても効率が良くて、美しいステップ。だけど心はがむしゃらに。だから今回の楽曲にはなんとも言えないスピード感がある。そのコントラストが美しい。

ゴーイングは洋ちゃんが抜けてからずっと第二章を探してたのかもしれない。本当の第二章はこのシングルで始まった気がします。

そして夏にはアルバムが。しかもメジャー復帰。しかも古巣のビクター。面白いね。まさに第二章。ゴーイングはまだまだこれからだ。