「アート」

ポップミュージックの範疇に入る音楽をアートと呼ぶのかどうかは人によると思いますが、僕のように音楽を作ることを日々の糧にしている人にとっては、アートというのは身近なものです。何を見ても自分のアウトプットのフィルターにかけて見てしまうところもあり、すべての生活が音楽に、アートに通じています。

しかし、僕がアートに対して身近な環境に育ったかといえば、むしろ真逆。絵画だろうが彫刻だろうが写真だろうが、そんなものは飯のタネにもならん!くらいに、むしろそういうものを小バカにしてるくらいの家庭に育ちました。展覧会にでも行こうものなら、それ食べれるのか?って聞かれるくらい。なので僕は小さい時に本をよく読んでたくらいで(それも小学校低学年くらいまで)、それ以外に芸術的なものにはほとんど触れてきませんでした。まあ歌謡曲にはどっぷりつかってましたけど。

そんな僕に、高校を卒業する頃、芸術の世界にどっぷりはまり込んだ彼女ができます。むしろ、急に「私彫刻をやる!」と言い出したりする人で、完全にアーティスティックなのは彼女。僕は世話係のような感じでした。まあ僕はまったくしっかりしてなかったので、保護者感は皆無でしたけど。

その彼女は芸術的な考えですべてに相対します。愛とは?優しさとは?欲望とは?そんな禅問答を芸術の視点から見て行く。それは、体の中にアートがない僕に、無理矢理アートを染み込ませるような、口に押し込んで飲みこませるような、そんな毎日でした。

ちなみに、その子と別れていた間に付き合った年上の彼女は、完全にゴシックの世界に浸っており、暗黒の表現とSM的世界に憧れている人でした。僕のアートとは無縁だった道は18歳くらいで急カーブを切り、なんとも奇妙な世界の住人になったわけです。

それから濃淡はありますが、今もアートの世界には常に注目しつつ生きています。そのアートに対する道のりは、やっぱり音楽にも表れていて、僕の音楽が完全にアートの方向に舵を切ることはありません。どこかでアートのわからない人間の、文化的でない自分がそこにいます。でもアートにしびれた、アートを無理矢理注入して中毒になった自分もそこにいます。そのどちらでもない音楽。PAVELの音楽も、そんなところがどこかにあるんじゃないかな。

そんなアートにこだわる人にも、こだわらない人にも繋がるPAVELのライブは本日!高円寺HIGHです!お待ちしてます!

6.23 高円寺HIGH
出演:Pavel/sjue/サーティーン/the terminal stage
FOOD/Natural Hi-Tech Record軒

pavelの出番は出番21時です!!よろしくお願いします!