「Kablammo!」/ASH

アッシュって不思議なバンドだなぁーって思うんです。音楽的には突飛なことはしてない、オーソドックスなロックだし、カリスマ性があるとは思えないし、歌がとてつもなく凄いトムヨークみたいな感じもない。楽器も確かな腕はあるけれど、ジョンフルシアンテの才気あふれるみたいなのは皆無。でもみんなからリスペクトされてて、しっかりと地に足の着いた活動を続けてる。本当に幸せなバンド。

結局良いメロディーを書いて、それをパワフルなロックサウンドに乗せて届ける。これだけをしっかりやってるんだよね。聞いたらなんだかなぁーと思うけれど、これがとても難しい。これだけセンチメンタルなメロディーでありながら、あのパワフルで、いつまでもキッズなサウンドを保るのは尋常じゃないエネルギーがいるんだと思う。大人になってしまうバンドが多い中で、キッズな部分を絶対に手放さないのもとても清々しい。

まあでもメロディーだよね。ティムは異常にメロが書ける。それが一番の生き残ってる理由だと思う。メロは正義。音楽はメロディーだと思う。極論の暴論かもしれないけどさ。メロが書けるやつが王様なんだよ。王様。俺はそう思ってる。