サニーデイサービス復活後の二作目。
前作は曽我部さんのソロの延長線の作品で、サニーデイ特有の夢幻の世界というより、リアリティが重視されていたように思います。
元々サニーデイファンの僕としては、シンガーソングライターとしての曽我部さんも好きではあるんだけど、ここではないどこか、いやこの場所を歌っているはずなのに、どこか世界の歪みに入り込んでしまったような感覚が味わえるサニーデイを恋しく感じていました。それが今回は復活。リアリティばかりが重視される世界はつまらない。リアルなものがロックだ！みたいな物言いに異を唱えたのがサニーデイだと思ってる。
あと、サニーデイの特徴で、レアな、生々しいサウンドを重視する時と（24時、愛と笑いの夜）ウェルメイドなサウンドメイキングをする時（MUGEN、LOVE ALBUM）があり、後者の復活も嬉しい。曽我部さんのソロでは生々しさに照準が絞れていたからね。サニーデイにしか出来ないポップ。
作詞に特に影響を受け、メロディーやアレンジも本当に好きなバンド。また振り切れたアルバムを作って欲しいな。楽しみ楽しみ。
