「明日はどっちだ?」

トランプが勝った。

大きな政府で、社会が弱者を救う方針の民主党のヒラリーが、社会的弱者の多い州で軒並み敗れ、小さな政府で弱肉強食を進める富裕層に向いた共和党のトランプが、痛みを伴うはずの弱者の層から支持を得る。これぞ混沌。カオスな状況。

自分の党をぶっ壊す!って言って大躍進した人がどこかの国にもいましたが、本来なら敵である党の支持者をも取り込むその言説は、劇薬なんだろうなぁ。まあどこかの国ではそれで派遣というものの規制が緩められ、貧富の差が出来たのは皮肉でしかないですけど。ただ会社に儲けさせて給料を上げて生活を良くするか、福祉を充実させて生活を良くするか、上から行くか、下から行くかなんで、その時どっちが良いのかは難しいところ。結局内部留保ばかり増えてるのがどこかの国の結果ですが。

これで色んなことが岐路に立たされるのかもしれない。本当に米軍を引き上げるなら、防衛問題も出てくるだろうし、ロシアとの関係も変わるかもしれない。TPPだってAPECだってどうなるのかわかんない。中国とロシアは、アメリカさえ良ければ良いという、世界の警察面しない、海外不干渉に向かうと思われる大統領の誕生で、喜んでいるのかもしれない。世界の秩序はガラガラポン。これでカオスで悲惨な状況になるのかもしれないし、ウルトラC的に中東問題やウクライナの問題などがうまく転がり、新しい時代が始めるかもしれない。どうなるかわかんない。

その時に今回もそうだし、この間の選挙でも強烈に明らかになったのは、SNSで見えてる風景は主流派ではないこと。世界平和、崇高な理念とか言っても、明日の自分の食い扶持が大事なのが自分も含めた庶民で、そこがどうなるかですべてが決まる。そしてその候補者が自分の食い扶持に有利な発言をすれば、それに乗せられ、そこに投票する。石炭業界を100%取り戻す?それできるの?という視点はほぼ無し。だって信じたいじゃない。自分の生活が良くなるって言ってくれる人を。そこは笑えない。少なくともバカには出来ない。田舎者扱いは出来ない。

でもSNSだの色んな人の意見が見えるような世の中になって、自分と違う考えの人にも目を向ける機会が増えれば、少しずつ変わるのかもしれない。そこには希望を持ってる。まあそれで自分と意見が同じ人だけで固まるのかもしれない。そっちに行く可能性もある。でも信じたいじゃない。世界が良くなっていくのを。あれ?どこかで聞いたフレーズ・・・。

現実を生きる。今ある状況を見極めて。自分だけではない世界で。自分の意見だけではない世界で。それ以外ないよね。どうでもいいや、ってなったらそれこそ悪い方にしか転がらないと思うから。そんな世界、子供に残せない。

さてトランプがどう動くのか。最初に過激なこと言ってアドバルーンを上げ、結局アメリカ寄りの良いところに着地させるのがトランプかもしれない。交渉の常套手段ですけど。そうなると思ってるほど悪いことにはならないのかもしれないよ。

だって信じたいじゃない。あれ?