「さようなら」

今年はなんて年なんだろう。デヴィッドボウイやプリンスが亡くなるだけでも滅入るばかりなのに、僕がビートリッシュなポップミュージックを意識して作り始めた頃に、それを日本のポップミュージックとして着地させた先輩だと思っている、L-Rの黒沢健一さんまで亡くなった。そんな訃報が段々身近に近づく中、ついに僕の音楽仲間も一人、向こう側へ連れ去られてしまった・・・。突然すぎて、とても受け入れられるものじゃなく、実感も湧かなかった。。

昨日は彼のお別れ会だった。そこにはたくさんの人がいて、彼の才能と人懐こい人柄、そして何よりも独特のセンス。そんな愛すべきところを口々に話していた。彼は音楽だけで生きていた。いや音楽以外のこともたくさん盛り込んでいるが、それはどれも音楽に繋がっていた。すべては音で出来ている。そんな人だった。色んな人と話していると、そんな人生は音楽家としてとても幸せだったんじゃないか?と思えるようになっていた。音楽を駆け抜けた人生。ただ、リリースを控え、次の作品を作りながら、その志半ばで亡くなってしまったのは無念でしかない。彼のその作品をみんなが待っていた。彼もそれは無念でしかないと思う。でもシンガーソングライターの作品は他の誰にも完成させられない。

あぁ、まだなんだかわからない。整理がつかない。36歳なんて若すぎる。命のことは自分で決められるものではないのもわかっているけれど、親より先に死んだらだめだよ。音楽作る人なんて、みんな無理して寝る時間削って作ってるのはわかってる。音楽に夢中になるっていうのはそういうこと。でも体の言うことは聴かなきゃいけないんだ。ミュージシャンに健康的に生きろって言ったって、頭に音楽が浮かんだら、無理をしちゃうんだ。でも体の言うことはちゃんと聴かなきゃ。自戒を込めて。周りのミュージシャンにも伝えたい。

僕は才能のある人はちゃんと世に出なきゃいけないと思ってる。彼は世に出るべき人だった。それは間違いない。向こうでジョンレノンの相棒を務めるのは、きっと彼だ。大瀧さんや黒沢さんとも仲良くね。さようなら。