今日は久しぶりにドラムが10台も並ぶ想像を絶するバンド、DQSのライブを見て来ました!
いや、本当に頭おかしいですよ。ドラムが10台も、ステージに収まりきらないのに並べるバンドですよ。久しぶりに見てこれはやっぱりバカバカしい!と大笑い。でもこれを伊達や酔狂ではなく、7年も8年もやり続けてる凄み。
だいたいどんなに複雑なリズムを奏でるとしてもドラム4台か、多くても5台でしょ?普通。でも、それを倍にしてしまう過剰さ。胸焼けがするくらいの過剰具合。
リズムの追求がコンセプトにあったとしても、あんなに変拍子を盛り込む必要あるの?ってくらい変拍子を入れまくる曲の構成。頭が過剰に疲れる疲れる。
じゃあ変拍子が多いから実験的なバンドなのね?と思えばありえないくらいのポップな曲をぶち込むエンターテイメントの追求具合。とぼけた高橋先輩のドラム解説コーナーに至っては、もう笑いを取ることに集中してるとしか思えない。もうとにかく楽しませることに過剰なバンド。
そんなバンドだから、表現欲求も天井知らず。ブラックサバスやツェッペリンに対抗するべくデジタルでヘヴィさを追求したのがフランスのジャスティスですが、DQSはそのジャスティスのヘヴィさを生ドラムで越えようとしている。
かと思えば、J・ディラのプログレッシブとさえ言えるズラしたビートを、生ドラムで表現しようとしてるような、グリッドを無視したリズムの追求もあり、ただ豪快なだけではない一面を見せる。
そしてさらにはサウンド志向ですよね?というこちらの目線を見透かすように、メロディーを追求して名曲作りにも精を出す。まあとにかく欲望が限りない。
このなんとも過剰で、なんとも貪欲なバンド、並ぶものはないよなぁーと思っていたのだけど、僕の頭には2つのバンドが閃いた。それはラモーンズとP-FUNK一派。
ラモーンズのように、愚直なまでに我が道を進み、笑われようが気にせず突き進む過剰さをDQSには感じる。
ファンカデリックやパーラメンドのように、滑稽なくらい全てをぶち込んでエンターテイメントに昇華させてやろういう、意味のわからん意思をDQSには感じる。
DQSとは?と言われたら、誤解を恐れずに言えば、バカ。でもバカを真剣に、血が滲む努力で、歯を食いしばって表現すると、感動的なまでに胸を鷲掴みにする音楽になる。これはマジックだ。これはイリュージョンだ。
この大袈裟な物言い、多分今日のライブを見た人は笑わないと思う。DQSは大袈裟な言葉を使わないと言い表せないバンドなんだ。大袈裟な物言いを飲み込むバンドなんだ。そんな過剰さがキライな人には受け入れられないかもしれない。でもこの魅力にはまったら抜け出せない。これは音楽的な麻薬だ。
明日もDQSのライブが下北沢QUEであります。一回騙されたと持って体験した方が良い。あれは体感しないとわからない。わけのわからん、言葉にできない魅力が、このバカバカしいバンドにはある。大笑いしながら感動している自分にきっと気付くと思う。
今日も最高のライブだった。でも正直、僕は愛子ちゃんに夢中だ。愛子ちゃんがカウベルを持った瞬間、全ては愛子ちゃんのものになる。あのカリスマ性、あれはなんなんだ?俺はミュージシャンにアイドル性は求めないタイプ。でも挨拶もできないくらい夢中だ。今日も挨拶できなかった。みんなあの姿だけでも見た方が良い。フロントマンの資質を持つドラマーってどういうことだ!
DQSは規格外のバンド。それは間違いない。意味のわからないこのバンドを僕は見続けるんだと思う。もう出会ってしまったから。知ってしまったから。
みんなもこの苦しいような嬉しい気持ちを味わって欲しい。とにかく愛子ちゃんを…(しつこい)
■エガワヒロシライブ情報
<ソロ>
2月17日(金)「カッコいいおとなのおんがく」
東中野オルトスピーカー
▼PLAY TIME 19:30 ~23:00
▼CHARGE 2200yen+DRINK(税込)
▼ACT:【鶴瑞輝】【荻野里枝子】【イシヅヤシン】【エガワヒロシ】
http://www.altspeaker.com/index.html
3月6日(月)喫茶スマイル
出演:金杉裕介 (無人島レコード)/エガワヒロシ/The VOUT
19:00オープン 19:30スタート
<PAVEL>
4/19(水)高円寺showboat
詳細未定
<エガワヒロシのチートロたこやき>
2/25(土)3/26(日)4/30(日)
[Total Feedback]&[SundayMonday]
高円寺HIGH 高円寺ampcafe同時開催
チケット希望の方は希望人数とお名前を連絡ください。