「BEAT UK」

90年代、下北沢ではイギリスのギターバンドやダンスミュージックに影響を受けた音楽が溢れていました。みんなが興奮しながら新しい音楽について話し、盛り上がってた時代。そんな人たちがチェックを欠かさなかった番組がBEAT UKでした。

イギリスの音楽チャートを伝えてくれるだけの番組なんですが、そのスタイリッシュな映像にも興奮して、自分のセンスというものが毎週書き換えられるような、そんな気持ちになったのを覚えてます。そこにどっぷりハマった人と、そうでない人には違う人生が用意されているようにさえ感じます。

そして昨日の下北沢QUEのthe MADRASのリリースパーティーに集ったのは完全に見ていた側のバンド達。下北沢のそんなシーンを実際に作ってきたバンドでした。

トップのクライフは最新の曲より昔の曲を重点的にやったので、よりBEAT UKの匂いが濃厚で。いつものライド感というよりは、マンサンとかメンズウェアとかちょっと脇道のUK臭のする選曲。これでこの日のモードは決まりました。

次の46°haloは石塚兄ちゃんのメランコリックなメロディーに、サイケデリックな音を被せるまさにUKな匂いのする演奏を披露。ベースが元ジェッジジョンソンのナカタンで、さらに高まるUK感。ギターの新保さんもFLUKEではアメリオルタナの匂いが強いけど、このバンドの時はUKに寄せてくる。いやしかし兄ちゃんの作るメロディーはポップスと言ってよいくらいわかりやすい。だけどポップスと呼ぶのを躊躇するような陰りがある。この塩梅はthe MADRASの橋本さんにも感じるから、北海道の人の共通項なんだろうか?

そして沖野俊太郎&The F-A-Rsが登場。沖野さんはVENUS PETERでそんなBEAT UK世代を先取りした先駆者であり、この世代の憧れ。そのビロードのような声で歌えばすべてが名曲になるので、ワンコードでアジテートするような、メロディーを吐き捨てて行くような曲が特に刺さる。その姿はまるでジェントルなアジテーター。かっこよい。いやしかしThe F-A-Rsが絶好調。沖野さんの声が柔らかで、品の良さが保障されてるからって、過激な音を放り込みまくる。特にベースの島田さんのファズしまくりの音!あれはえげつないわー。

そしてトリは初めての音源「DAYDREAMER」をリリースするthe MADRASが熱い演奏で温まりまくったフロアを沸かす。このバンドでのBEAT UK世代はボーカルの橋本さんだけで、あとは新世代のメンバー。なので面白い化学反応が起きてる。橋本さんの作る曲は、スミスやペイルファウンテインズなど、ネオアコ感さえ感じる繊細さ、儚さがある。温度の低さを感じるようなメロディー。だけどそこに若いメンバーがストロークスやデスキャブのようなシンプルながら考え抜かれたアンサンブルで、しかも熱い、熱すぎるくらいのぶっとい演奏をぶつける。すると唯一無二のthe MADRASサウンドになる。しかも今日はリリースパーティーなのでより熱い演奏を披露。橋本さんの歌も特別気合い入ってたなぁ。最後はチューインガムウィークエンド時代の名曲「ICE」でフィニッシュ。この演奏ならチューインガムウィークエンドファンも納得するんじゃないかな。

BEAT UKの遺伝子がまだここに生きてると感じさせる夜で、とても楽しかったですね。僕らはあそこで人生が曲り、こんな場所にたどり着いた。それが幸せなのかはまったくわかりませんが、もう一度人生をやり直しても、僕はBEAT UK側に道を辿るんだと思います。はい。

<ソロ>

2017年4月9日(日)赤坂グラフティ
しみりえpresents「ウタノエン」
出演:イナダミホ/エガワヒロシ/シミズリエ
12:00開場/12:30開演
前売2000円/当日2500円
(ドリンク付きランチセット1400円別
(お昼のイベントになります。エガワヒロシの出番は13時過ぎになります。)

6月8日(木)Music Restaurant LaDonna
「LIVE ! from GROOVE FROM K・WEST vol.1」
OP/ST 18:00/19:00 前売り/当日4,000円/4,300円
出演:藤重政孝エガワヒロシ/日乃内エミ/イズミカワソラ

<PAVEL>
4/19(水)高円寺showboat
出演:アイラブユーベイビーズ/FF0000/PAVEL
and more…
開場 18:30/開演 19:00
前売¥2500/当日¥3000(税込・別途ドリンク代\600)

エガワヒロシのチートロたこやき>
3/26(日)4/30(日)
[Total Feedback]&[SundayMonday]
高円寺HIGH 高円寺ampcafe同時開催

チケット希望の方は希望人数とお名前を連絡ください。