ひとりぼっち


この間録画した写真家アラーキーさんのドキュメンタリーを見た。芸術家としての真っ直ぐな意思とその孤高さ、そしてそれに相反する人懐っこさ。その上で何より奥さんを愛する気持ち。そんなことがヒリヒリと伝わってきてとても良いドキュメンタリーでした。進行した満島ひかりも良かったな。

そのドキュメンタリーの中で、新婚旅行の道中を写した写真集が紹介されたんだけど、その中に幸せ絶頂の中で写した奥さんの写真があって。でもその表情には孤独の影が見える。それは奥さんが幸せじゃなかったとかではなく、どんなに幸せでも孤独というのはそこにある。孤独というのは拭い去れないものなんだとアラーキーさんは言ってました。それは僕がいつも考えていることと一緒で。何というか、間違ってないんだなあーってお墨付きをもらった気分。

僕は今は幸せな家庭で幸せな暮らしをしてます。でも強烈な孤独感に襲われる時があります。すぐそこに夫婦仲も良い嫁がいて、お父さんが好きでしょうがない可愛い娘がいるいるのに。でもそういうことじゃない。人は基本的にひとりぼっちで、その張り付いた孤独は今見えなくても、必ず背中に、またはどこかに張り付いている。だからこそ人は誰かを求めて、そして団結する喜びを感じるんだと思う。ひとりぼっちがあるから人を求める。そう思ってる。

明日は僕をデビューさせてくれた、音楽界の父と言うべき名プロデューサーの還暦祝いがあります。僕はこのプロデューサーから言われた、全く売れなくて、結果が出なかった後に言われた一言が頭に張り付いてます。それは

「まあエガワは何かでは売れるよ」

という一言。これを愚直に信じて音楽を続けてました。多分言った本人覚えてないだろうけど(苦笑)それが僕の拠り所。

音楽は誰かに聞いてもらわないと音楽ではないと思ってます。音楽の出発点は孤独。ひとりぼっち。ひとりぼっちが奏でる音が、たくさんの人に届くのが音楽の素晴らしさ。売れるというのはその孤独が一時的に癒されること。でもあくまで一時的なもの。また次を求めて音楽を作ります。終わりはない。音楽にも。ひとりぼっちにも。

明日は赤いパンツ買って行かなきゃいけない。みんな赤いパンツ買っていくのかなあ?