笑い者


週末はたおの一輪車大会でした。団体は何度目かの、ペアとしては初めての出場。たおさんはいつも通りのやる気満々の表情です。

しかし、今回から昨年までのズブズブの初心者向けのビギナークラスではなく、ノービスというクラスに格上げ。周りのレベルが今までと違います。

足慣らし練習で同じクラスの子達を見たらその差は歴然。お父さん口アングリ。たおには到底出来ない大技のオンパレード。正直言って勝てるわけありません。
でもその差を自覚したたおから出た言葉はそれでも前を向いたモノでした。
「でも、みんな難しい技やって失敗ばっかりになるかもしれないでしょ?そしたら技では勝てないかもしれないけど、演技と笑顔でぶっ潰す!」
と豪語します。強敵を前にしても諦めないたおの心にはびっくり。

そして本番は演技を始める場所を間違える凡ミスからスタート。それで動揺したのか、ペアの相棒に落車が出ます。でも尻上がりに調子を上げる2人。
そしてたおは大技「立ちグラ」に挑戦!これは一輪車のサドルが繋がっている軸のところに立ち上がる技で、一輪車のペダルから足を離し、自分のバランス感覚だけで立ち上がる難しい技。一輪車に立ち上がりながら、相棒に引っ張ってもらいます。
そしていよいよ挑戦の時。たおのお尻がサドルから離れた瞬間!たおのしっかりとした体幹、バランス感覚が物を言い、しっかりと背筋を伸ばして立ちグラ成功!しかもしっかり降りてサドルに座るところまでバッチリ!いやーその瞬間、涙がジワリとまぶたの中に広がりました。嫁もそうだったみたい。審査員の中にいたたおのコーチも「たおちゃん立った!クララが立った!」と感動したそうです。クラブの代表の人の話では、大会で初めて立ちグラに挑戦して、降りるところまで成功する子は少ないそうです。流石安定感のあるたお。本番に強いたお。今回も一度も落ちることはなく、演技的にはノーミスでした。

午後の団体も個人的にはノーミスで終了。チーム的にも今までで1番と言って良い出来。みんなに笑顔が広がります。

でも、結果はどちらも入賞出来ず。たおに父の日のプレゼント何がいい?と聞かれて、一輪車の賞状と答えてたのですが、今回それは叶いませんでした。まあレベルを考えれば当然の結果。

翌朝、寝起きのたおと大会の話をします。今回のノービスクラスは4年生以下の部でした。3年生のたおは来年も同じクラスで出場できます。なので、来年は今日見た他の子みたいな技をできるようになって、優勝しような、と約束。

そして話題は団体戦のオープンという最高クラスで見た5年生の話をになります。その子は高校生などに囲まれながら、全く遜色ない演技で、次々に技を決めて行きます。たおにも伝えます。
「あれが全国のレベルだよ。世界大会で優勝するにはあと2年であそこを目指さなきゃだめだ」と。
するとたお、さすがにそれにはびびったのか泣き言。
「そんな頑張ったら怪我しちゃう!」
それを聞いてお父さんは答えます。
「たお、お父さんがミュージシャンになるって言った時、みんな笑ったよ。なれるわけ無いって。ほとんどの人がが笑った。でもお父さんはミュージシャンになったよ。1位取ったよ。たおもみんなが笑っても頑張れば良いんだよ。お父さんははっきり言ってたおが世界大会で優勝しなくても構わない。でも目指して頑張って、夢中になってるところは見たいかな」
そう言うと、たおは黙りました。

そして小学校から帰ると、こんなこと言い出しました。
「たおが世界大会で優勝するって言ったらお友達が笑ったの。でもたおは気にしない。だってたおはなるんだもん!」
朝言ったことそのままだけど(笑)たおの中に何が響いたみたい。初めての一輪車での挫折もどうにか乗り越えられるかな。まあ乗り越えられなくても、乗り越えようと挑戦するのが大事。挑戦もしないで諦めて欲しくないから。

コロンビアに日本が勝つなんて!と笑う人がたくさんいました。やたらネガティブなことばかり言う人達。でも、それでも諦めないで挑戦したから今回の勝利があぅた。原口元気と長友の最後まで諦めない姿勢。あれが勝利を呼び込む秘訣。日本代表は今回1番大切なものを忘れてなかった。

笑われたってやるしかない。誰かに笑われるのを気にして、何が生まれるんだろう?たおはみんなに指さされても世界を目指します。一つくらいそんなものがあっでいいよね。頑張れたお。お父さんは応援してるぞ。ま、出来る範囲でだけど(苦笑)そこまでできたお父さんではないので。ごめんね。笑