the MADRASレコ発


サリンジャーの青い世界を生きるロックンロールバンド、the MADRASがセカンドシングル「rough」を発売!ということで行われた金曜日のイベントへ。いつもお馴染み高円寺HIGH。
この日は元ピールアウトの近藤さんの新バンド、マイファニーヒッチハイカーにウィルベリー、ナッジエムオールが共演。大人の音楽の夜。まさかのナッジが一番年下!

マイファニーヒッチハイカーは近藤さんがエブリシングブレイクスの盟友周平さんと再び合流したバンド。トリオ編成でロックンロールそのもの。めっちゃ激しい!
近藤さんはソロではとても私小説的な音楽を奏でますが、ロックンロールにシフトすると散文的な音楽になります。このバンドは完全にそっち側。イギーポップとマイケルスタイプを行き来するような近藤さんが、イギーポップの向こう側に行ってしまう音楽。刺激的!

ウィルベリーは元々とても多様な音楽を独特なソウルミュージックに仕立て上げるバンドですが、ボーカルのジョウさんがキューバを訪れてから、さらに雑種になった気がします。意識的な多面体。でもこのバンドはジョウさんのボーカルですよ。どんな音楽もウィルベリー色に染める特別なボーカル。これぞバンドマン。そしてロックスター。締めは羽生結弦ポーズで爆笑でしたけど。笑

ナッジはいつも通りに最高にポップで、楽しいライブ。
見てた人が「ナッジ楽しい!もっと長いライブ見たい!」と言ってましたが、誤解を恐れずに言えば、ナッジは長くても短くても同じくらい楽しいんです。ぬるめの温泉みたいな音楽。ほえーっていう気持ち良さ。でもこんな気分になるライブ、他ではないんですよ。対抗できるのは本当の温泉くらい。ライバルは温泉。ナッジは特別。唯一無二。

そして新作を引っ提げたマドラス登場。もうライブではお馴染みの曲なのですが、やっぱり音源リリースとなると気合が違うよね。
木下君のギターヒーローぶりに拍車がかかり、元々無軌道なエラちゃんのベースも負けじと唸る。2人は破天荒な息子と娘のよう。それを後ろから見守り、サウンドもまとめていくお母さんのようなリコ君のドラム。まるでホームドラマのようなサウンド模様!でも橋本さんのボーカルはお父さんではないので、母子家庭のロックンロール。橋本さんの役目はフラフラどこにいるのかわからない、寅さんのような長男。でもとても暖かくて、帰ってくるとみんなホッとする。
マドラスのロックンロールはどこまで行っても私小説。散文にはならない。暴力的にはならない、どこかジェントルな音楽。不思議な音だよなあーと改めて思いました。

4バンド出るイベントはどこでもやってますが、4バンド全て良い夜はそうないんです。そんな素敵な夜。良いリリース日になったんじゃないかな。あ、そういえばウィルベリーもナッジも便乗するようにリリースしてたな(笑)便乗リリースってこれから流行るかも。笑