真ん中にあるもの


H i-5が終わった。解散。最後まで本当に良いライブだった。ちょっとおセンチにこっちがなったら、最後は思いっきりの笑顔にされた。そして終わった。天晴れ。こんな良いバンドがいたことを、僕らは永遠に記憶しなければならない。

ボーカルのタケダさんが、解散は自分の個人的な理由だと言った。そして自分はこの2人以外とバンドをやる気はないので、もう二度とステージには立たないと言った。その潔さに痺れた。そしてこのバンドが何故にあんなに凛としているのかがわかった気がした。

あの3人の真ん中にあったものは、ただ良い音楽ならオッケーというものではなかった。あの3人の絆があり、そこに音楽が生まれる。それが何よりも大事なバンドなんだな。僕はそう理解した。音楽を超える音楽。そんなものがH i-5にはあった。これは誰も真似のしようがないし、特別な音楽にならないわけがない。

バンドは終わるんだと理解した。僕はシンガーソングライターだから死ななければ解散しない。右手と左手と、首と足がどこかにいかなければ解散しない。でもバンドはもっと繊細で、儚くて、美しい。そういうものなんだ。それが今日わかった。そして僕には永遠にバンドが理解できない気がする。

とても良いバンドが解散した。ただそれだけなのかもしれないが、それだけじゃない気がする。

メリークリスマス。でもサンタクロースはもう家に帰ったし、時計を見たらもう12時を回っていた。聖なる夜はもう終わり。来年のクリスマスにはもうH i-5はいない。