僕は失敗作

 

 


ミュージシャンになりたいんです、そう言う人がいます。でも親や周りにそんなの絶対に成功しないからと止められてます。どうしたら良いでしょう?そんな相談をされます。

 


まず表面的な意味で報われることはほとんどないです。陽の目を見る人は極少だし、メジャーデビューなんて言ったって、そのまま生き残れる人なんてほぼいない。ガラガラのライブハウスで今日も歌う。そんな人がそこら中にいます。それを失敗と呼ぶなら、ほとんどの人が失敗でしょう。僕はメジャーデビューした時にもディレクターに自分の手がけた奴の中で1番売れなかったって言われてるし、作曲家としてだって、今だってそれだけで食えるような状態じゃない。他に仕事しながら、そして家族の理解とサポートがあって、なんとか続けられてます。そんな状態の僕の音楽への挑戦は、他の人から見たら間違いなく失敗でしょう。失敗作ミュージシャン。

 


でも、僕にとっての音楽とは、音楽を作る喜びです。音楽自体に喜びが伴います。思い通りのメロディーが鳴り、心踊るリズムが鳴り出せば、そこには喜びが湧き上がります。音楽自体が目的。だから失敗かどうかは音楽をやめる動機、理由にはならないんです。お金が儲からないだろうが、モテなかろうが、そんなことは関係ない。

 


そもそも、そんなに失敗ってダメですかね?自分なりの成功を目標にコツコツと失敗し続ける。そんな生き方素敵だなぁーって思うんです。失敗をあまりにも恐がる人が多すぎるように感じます。失敗ってもっとカジュアルで良いんじゃないかな。取り返しがつかないって、何を取り返すつもりなんだろう?

 


木曜日、我が娘たおは一輪車の上のチームに入るための検定があります。成功すれば上のチームへ、失敗すれば元のチームに逆戻りです。もしかしたら失敗するかもしれません。でも、失敗恐れて検定を受けないという選択をたおはしませんでした。勿論受かる自信があるんでしょうけど。

受かれば良いなあと思いつつ、結果はあんまり気にしません。たくさん失敗するのが1番大事。また立ち上がって行けば良いんです。

 


失敗したって、不本意な結果だって、不本意な卒業だって、そこで終わりじゃないんです。また次、また次って進むんです。そしてそんな人を、人は応援したくなるんです。

 


次の打席が回ってきたら、魔法のような青い空に、ホームランをかっとばしてくれたら良いんです。そしたらまた空は笑って話しかけてくれます。僕はそう思ってます。頑張って欲しいな。本当に。今の結果に無力感を感じている人達も含め。真っ直ぐ生きる人には次があるんだよ。