ジビエ音楽

 

 


俳優さんにはこの役をやらせたら!という高倉健さん的な人と、どんな役にでもなってしまうカメレオン的な人がいます。どっちがどうじゃなくて、どちらも良い俳優さんは良い俳優さん。健さん的な人は主演しか許されない感じはありますけど。

 


それを作詞作曲家に置き換えると、まあ音楽家は映画監督に近いので、俳優さんと重ねるのも違うのかもしれませんが、音楽もその人ならではの人と、いろんな音楽に対応できる人がいます。

 


楽家には個性が一番大事に決まってるだろ!というのは実際そうなんですが、基本依頼を受けて作る作家の場合、相手の要求に合わせて作れるのが先で、個性はその後になります。勿論売れっ子になってれば、その個性が欲しい!って指名で来ることになるので、個性を前面に出すべきでしょうが、コンペになってる時点で個性は2番目。対応力が1番。

 


僕にはシンガーソングライターの側面と作家の側面があります。シンガーソングライターは個性がなかったら意味がないくらいの音楽なので、その人の個性が重視されます。そしてどちらかといえばそちらを重視して作ってきたのが僕の音楽人生。なので作家の仕事をする時もどうにも個性が、臭みが消せない。ジビエなんです。僕の音楽。臭いんです。うまく料理しないといけない。でもその料理法がまだうまく確立できていない…。

 


なので僕の現状は自分の最高の味を出して、あとはまぐれ当たりを狙うしかない。それではダメだなぁーと、最近すごく思ってます。プロの音楽家としては。作詞作曲家として最も足りない能力。

 


音楽って終わりがないから、毎日修行。ああでもない、こうでもないの堂々巡りの繰り返し。昨日思ったことと今日思ってることが全く違ったりもします。でも、その紆余曲折の道程の先にしか、自分が掴みたいものは存在しない。そんな風に思うから、今日も僕は煮たり焼いたり漬けたりしながら、美味しいジビエ料理の方法を探してます。砂糖が足りないのか、それとも塩か。ニンニクなのか。そもそもこの料理には完成はあるのか。

 


ちょっと焦ってるのかなあ。でも焦らなきゃいけない年齢でもあるからな。もう折り返しは過ぎたはず。後半勝負のゲームプラン。スタミナがないとか言ってる場合じゃないよね。前へ前へのゲーゲンプレッシングだ。

 


いやしかしリバプール惜しかったね。