サンタクロース攻防戦

 

 


小学四年生のたおさんはサンタクロースを信じています。いや、今となっては本当に信じているのかは怪しい。プレゼントを貰うために信じているふりをしている可能性はある。でも昨年までは執拗にサンタさんはいるの?と聞かれていたので信じていたはず。だが今年は聞かれない。逆に怪しい。

 


我が家はサンタの他に親からもプレゼントをあげてるので、サンタがいる限りプレゼントは二重取り。子供にとってこんな幸せなことはない。そんな好機をわざわざ逃すほどバカではない気がする。いや、本気で信じている可能性はまだある。たおは素直だ。純粋だ。そうあってほしいだけかもしれないけれど。

 


お父さんにサンタが来た事はないといつも言っている。お父さんは悪い子だったから、サンタさん来てくれなかった。先生を田舎に帰してしまうくらいの問題児にサンタはやって来ないんだよ。いるんじゃないの?プレゼント来てるんだし。たおはこの説明でいつも納得していた。サンタは人間ではないし、妖精みたいなもんだとも伝えた。よく知らないけど。来たことないし。という言葉と共に。

 


学校ではサンタなんているわけないじゃん!派が幅を利かせているようだ。そりゃそうだ。検索でもしたらすぐ出て来る時代だ。でも検索じゃ分からないことがあるんだよ。もっともっと奥が深いんだ。そんな味気ないものではないのだよ、世界は。マウンティングしたくてしょうがない男子達よ!

 


そして今年もポチッとサンタのプレゼントを確保。今年もたおはしっかりサンタさんへの手紙を書いている。そんな子のことをサンタクロースは裏切らない。

 


キックボードをサンタさんがプレゼントしてくれた時の「パパ凄いよ!サンタさんキックボード組み立ててくれてある!」という喜びの顔が忘れられない。あと何年続くのかは分からないけれど、とりあえず続けてみたい。それが茶番劇だって構わない。サンタクロースは愛情の塊。

 


サンタクロース攻防戦。我が家は今年も継続中。頑張れサンタクロース!負けるなサンタクロース!