僕には才能がない。技術もない。でも曲は作れる。
早川義夫さんの本で見つけた言葉。自分の事かと思ってハッとしてしまった。早川義夫さんと自分を同一視するなんておこがましいのだけど。
結局才能があるから音楽を作るわけじゃないんだよな。歌が上手いから歌を歌うんじゃないんだ。心の中の言葉にならない気持ちがメロディーと歌詞になり、それを頭の中に、心の中に留めておけないから、音楽を作る。歌いたい事が体の中に充満して、外に出さないと破裂してしまうから歌う。あるかないかは才能ではなく、溢れ出るものがあるかないか。そうなんだと思う。
これは誰かに曲を書く時も一緒。その時にその人を見て、声を聞いて、もしくはその依頼書を読んで、溢れるものがあるかないか。それをコントロール出来るのがプロなんだろうけど、まずあるかないか。それが重要。
才能がない事を、技術がない事を、知識がない事を、そして勇気がない事を嘆くのは簡単。でもそれで立ち止まったら何も生まれない。自分には溢れるものがある事を肯定した生きたい。溢れるものがないなら?それやる意味ある?
ま、ないものがあるなら努力せいや!っていうスパルタな声もどこかから聞こえて来ますが…。(苦笑)その努力も才能って事でお茶を濁したいです。はい。