silent good bye

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週末、叔父さんが亡くなったとの知らせを受けた。おじさんはうちの父親の妹の旦那さん。僕の実家は隣がこのおじさんの家なので、生まれた時からそこにいるおじさん。いつもおじちゃんって呼んでた。おじちゃんと呼ぶのは1人だけ。他の人はおじさん。

 

 

 

おじちゃんは設計に関わる仕事をしてて、背が高くて、イケメンで、でもいつも物静かだった。まあおばさんが口うるさくて攻撃的だったので、そうならざるを得なかったのかもしれないけど、とにかく静かな人だった。僕や兄がおばさんの悪口を言った時だけ大きな声をあげて笑った。

 

 

 

いつも隣にいるのだけど、深く話をした覚えはほとんどない。いつもそこにいる、空気のような存在がおじちゃんだった。なのでこんなに近くにいるのに、おじちゃんの事を何も知らない。他の親戚のおじさん達とは色々話す事もあったけど、おじちゃんとはいつもそんな感じだった。

 

 

 

おじちゃんが入院しているのは知ってたし、そろそろだろうという覚悟はあったので、知らせを聞いても特に驚かなかった。その時が来たんだなと、それだけを思った。まるでおじちゃんと話している時のように、言葉もなく、静かにその知らせを受け入れた。

 

 

 

おじちゃんともっと話しておいたら良かったとか、そんな事は思わない。おじちゃんとの正しい距離感というのはそういうものだと思ってた。人にはそれぞれの距離感がある。それを超える事はお互いの為にならない。それを超えて、何かをぶっ壊して新しい関係を作るのならそれも良いかもしれないが、親戚の叔父さんとの関係をぶっ壊して何になる?僕はおじちゃんの、いつもちょっと寂しそうな目の奥にある青い光。それだけが思い出でも良いんじゃないかと思っている。

 

 

 

おじちゃんは娘を、僕にとっては5歳上の従姉妹を早く亡くしている。天国で2人は会話するのだろうか?それとも天国でも黙って2人で並んでいるのだろうか?

 

 

 

明日からお通夜なので、明日は仕事を中断して実家に帰ります。コロナの影響で、告別式への参加人数も限られ、たおも嫁も家でお留守番。家族葬という形で、我が家からは僕だけが参加します。

 

 

 

おじちゃんらしく、静かに見送れたらいいかな。さよならも聞こえないくらい静かに。