代々木にて

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昨日は代々木ザーザズーにて沢山の仲間が出演するライブへ行った。今年いっぱいで閉店してしまうザーザズーの見納めも兼ねて。

 

 

 

このイベントはザーザズーをホームのように活動してたケンさんこと溝渕ケンイチロウが発起人となったイベント。自身も店員だったんだねえ。このライブハウスに対する愛情が溢れてて、とても気持ち良かった。音楽も素晴らしかったし。

 

 

 

良い音楽というのは、音楽そのものと、人間そのものが合わさって生まれる。どっちかだけというのは有り得ないし、そんな音楽は味気ない。でもバランスはみんな違う。

 

 

 

トップのハックルサク君はパーソナルな音楽を奏でながらも、音楽そのものに重きが置かれている。あんなにリズムの良い弾き語りはなかなかお目にかかれない。ラグタイムやフォーク、カントリーといったルーツミュージックに、ほんのりとねじったコードを混ぜて、オリジナルな音楽を奏でる。丁寧に作られた職人の工芸品のような音楽。

 

 

 

次に登場したプレクトラムタイちゃんは人間そのものが音楽になったように音を奏でて会場を一つにする。濁音がひとつも入らない「タカタタイスケ」の濁りの無さを体現するような、透き通った青いメロディーは最高のギターポップ。インディーポップ。唯一無二。

 

 

 

最近はステキミュージックでずっと一緒に仕事してる平田さんのスウィンギングポプシクル。あの3人はそれぞれ仲は良いけれど、何より音楽で繋がっている。音楽が第一にあるスウィートミュージック。3人のハーモニーが重なった瞬間がたまらない。ベタベタしてない、カラッとした心地良い風ちたいな音楽。ケンさんのドラムが久しぶりに聴けたのも良かったなぁ。

 

 

 

そしてカスタナッツの牧野元さんとチューインガムウィークエンドのジュンさんの裸眼2.0は人間の塊を酔いどれながらぶつける、優しくも無骨なドランクミュージック。どこを切り取っても結局ロックンロールになるのは性だね。いやしかしジュンさんの8で刻むベースはピカイチ!途中ケンさんが登場してスリーピースでやった時の高揚感!元さんのエモーションに呼応するようにサウンドが上昇するのはバンドマンの為せる技。

 

 

 

そして、最後は発起人、ケンさん弾き語り。この人は音楽と人間の割合がほぼ半々という特異な人だと思う。リズムは勿論、ギターの鳴り、コードワーク、歌の空気成分まできっちりコントロールしながら奏でる音楽なのに「男溝渕」と「センチメンタルケンイチロウ」がいつもどこかではみ出す。そこが面白い。昨日は「ブラジルからシカゴに渡って音響派にのめり込み、チェリーレッドからデビューした南佳孝」ってフレーズがライブ見ながら頭に浮かんでました(笑)

 

 

 

客席にも沢山のミュージシャンが。ハックルの山口兄弟は勿論、DQSの愛子ちゃん、元DQSの山ちゃんもいた。ヴァサロの吉田君やミムラスといった親戚のようなみんな、そしてステージにてMCも務めた高橋先輩。あ、挨拶出来なかったけど、高橋徹也さんもいたはず!ちらっとライブ中見えた。みんなあの時間を愛おしそうに見てた。

 

 

 

コロナでライブハウスが閉店。そんな事は予定外。だけど、そんな場所で生まれた音楽が鳴り止む事はない。音楽は音を止めたら消えちゃう。でも次の音を鳴らせばまた始まる。新しい音が繋がって、そして音楽になる。いつだって音楽は死なない。そんな意思を持つみんなが奏でた音楽はとても美しく、楽しかったです。

 

 

 

最後は出演者でセッション!トランジスタラジオ!ドラム高橋先輩!ロックンロールは鳴り止まない!

 


代々木にて、そんな事が刻まれた夜でした。