洋楽と邦楽を分ける事に異論反論あるでしょうけど、歌詞がわかる事で得られるものも重視してるので。英語詩の人達もいますが…。
今回も写真があるので9枚。
■高橋徹也「怪物」
■THE NOBEMBERS「at the begining」
■眉村ちあき「劇団オギャリズム」
■岡村靖幸「操」
■サニーデイ・サービス「いいね!」
■Bo Ningen「sudden fictions」
■藤井風「HELP EVER HURT NEVER」
■田中ヤコブ「おさきにどうぞ」
■米津玄師「STRAY SHEEP」
天才鬼才の同級生、高橋徹也。「夜を生きるもの」「ベッドタウン」という日本SSW史上に残る傑作が再発され、それに伴って全曲再現ライブをやった事でフラットになったのかな。闇夜に生きる人が「友よ、また会おう」というタイトルで締めるアルバムを作った衝撃。しかもオープンになった作風がしっくり来てる。そのタイトルが「怪物」。やっぱり高橋徹也。
この時代にロックバンドでいる事はとても難しい。その難題を乗り越える事が出来たTHE NOMEMBERSの傑作。80'sポップを取り込んだ事で、良い具合に風通しが良くなった。そんなバンドのボーカル小林祐介を新たなパートナーに選んだブンブンの中野さんの感覚は完璧だと思う。
そしてSSWよりもアイドルの表現に強さを感じる事も多い時代に、トラックメイカーアイドルという肩書で現れた眉村ちあき。その皮膚感覚は正しい。でも中身は完全にSSWだよね。ただリズムに敏感で、パンチライン重視なのが今の人。「おばあちゃんがサイドスロー」には完全にやられました。
岡村ちゃん、サニーデイのベテラン勢が老成する事なく、ピチピチの作品を作って来た事は嬉しい驚き。サニーデイはなんか突き抜けた感じあるなぁ。岡村ちゃんに至っては前のアルバムから全盛期を過ごしてる感じすらします。
そして邦楽に入れにくい英国をホームにするBO NINGENは、正しきオルタナティブバンド。僕は今年一気に評価をあげたGEZANよりこっちの方が好きです。どっちも良かったけれど。
そして話題の新星、藤井風。天才がまた出てきたなーって感じ。きっと米津玄師の後はこの人だろうとみんなが思った存在。ただ完成され過ぎてるのがちょっと気になる。伸びしろあるのかな?なんて。これ以上になったら本物中の本物だね。
そして表が藤井風なら裏はこの田中ヤコブ。このDTMなご時世に生音しか使わない潔さ。これ聞いて思ったのは、俺がデビュー当時やりたかったのはこういうだったなぁーって事。音がローファイの感覚で、バンドサウンドで、それでいてメロディーは人懐っこい。そこにキリンジ的なメロディーを挟み込むのが今の人だね。
そして今年も絶好調だった米津玄師。今のミュージックシーンの覇王。シングルの「感電」にはやられたなぁ。好きな人でも嫌いな人でも、米津玄師だとわかるメロディーというのは凄いと思う。僕は肯定派です。
他には君島大空、長谷川白紙、ゆうらん船、ラブリーサマーちゃん、羊文学、綿内克幸先輩ですかね。やっぱり聴くのは洋楽中心になってしまうので、それほど聴けてないとは思いますが、BTSの成功を見るまでもなく、英米のレベルだけが高い時代は終わった。色んな国に色んな音楽がある。そしてそれが届くのが素晴らしい。
そうは言っても我が家的にはたおの趣味で、ヒゲダン、king gnu、あいみょん、NiziU、BTSの「dynamite」がよく流れてました。たおの歌でほとんどオリジナルは聴こえませんがね。たおリサイタル。笑