2000年代J-POPベスト30

 

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毎週見てる音楽番組の関ジャムで、2000年代のJ-popベスト30というのをやっていて、面白そうなので自分でも選んでみた。

 


基準は2000年代以降のJ-pop、というか日本の曲で、自分が刺激や影響を受けた曲。アルバム単位ではなく曲単体。しかも1アーティスト1曲。そして自分だけが知ってるようなマニアックな視点ではなく、ある程度の知名度のある曲を選んでます。まあヒット曲とまでは言わなくても、話題になった曲って感じかな。

 


以下が僕の選んだ30曲。

 

 

 

30位 ワダツミの木/元ちとせ

和をモダンに取り入れた名曲。上田現さんが残した大きな果実。

 


29位 ポリリズムperfume

日本という国は、テクノポップの遺伝子が色濃く継承されてるんだと思い出させてくれた曲。

 


28位 レモンキャンディ/CHARA

作曲家岡村靖幸に外れ無し。

 


27位 感電/米津玄師

最新というよりも今までも、これからも、どこにもない音楽。

 


26位 ロッキンルーラ/モーサムトーンベンダー

レディオヘッド以降の小難しくなった音楽にひと蹴り食らわした純度100%のロックンロール。

 


25位 乙女パスタに感動/タンポポ

アイドルソングに目を向けさせてくれた曲。ジェリーフィッシュの刻印が入ったクイーンリスペクトポップ。

 


24位 できない/ゆらゆら帝国

「空洞です」か「ゆらゆら帝国で考え中」と悩んだけれど、ライブだとリズム隊とマラカスのみになるのが衝撃でこの曲を。意味を超えてくる、ただそこに置かれた言葉の妙。

 


23位 ナンダカンダ/藤井隆

藤井隆という人間の魅力がポップの魔法に乗っちゃった奇跡の曲。昔顔が似てると言われてたので勝手にシンパシーを抱いてます。

 


22位 youthful daysMr.Children

ミスチルの曲作りは巧みの一言なんだけど、その中でもこの曲は攻めてる。予定調和ではない音階で、予定調和で安心できる感動を届けるポップソング。王者まだ衰えず。

 


21位 マイガールシャムキャッツ

オルタナティブレフトフィールドな存在なのに「爽やかさ」を感じさせる音楽を届けてきた驚き。でもしっかりアウトロでカオスを繰り広げてニンマリ。

 


20位 シンデレラガール/King & Prince

作曲家として嫉妬した名曲。やられたー!と正直に思ったなぁ。ちなみに最近キンプリの岸君が大好きです。CQのジュン君に似てるし。

 


19位 ファンファーレと熱狂/andymori

歌詞の魅力をこれでもかと見せつけてくれた曲。サビのフレーズに頭をかち割られるくらい感動した。

 


18位 群青/YOASOBI

メロディーの才能もそうだけど、必要な音の取捨選択が素晴らしい。イクラちゃんの声も素晴らしいし、2020年代もこの人達の曲は選ばれ続けると思う。

 


17位 君の名は希望乃木坂46

今までアイドルが歌う必要がなかったリアルな世界を、アイドル自身がリアルに感じながら歌い始めた記念碑的楽曲。乃木坂はこれを超えるべく作曲家達が群がり、楽曲の質が向上したんたと思う。

 


16位 pop virus/星野源

星野源が今の時代と呼応する音を作ってる事を証明した曲。この豪華なサウンドプロダクションを使える立場になる為に、星野源は売れようとしたんだと思う。「アイデア」とかも好きです。

 


15位 CHE .R .RY/YUI

女の子が恋を歌う曲としてこれ以上ないくらい完璧なポップソング。それを不機嫌そうなYUIちゃんが歌うってのがミスマッチで魅力倍増。

 


14位 TSUNAMIサザンオールスターズ

楽家にはピークってあると思うんですけど、まだピーク来るんかい!と突っ込みたくなった名曲。桑田さんはこの後も波乗りジョニーとか白い恋人達で何度もピークを見せるわけです。もう異常ですよ。信じられん。

 


13位 ram hee/トクマルシューゴ

海外に出る時には必ずしも英語である必要がない事を証明した、音の魅力が溢れる特別なポップ。誰にも似てないし、誰も真似できない。とても敬愛する存在。

 


12位 天体観測/BUMP OF CHICKEN

「見えないものを見ようとして、望遠鏡を覗き込んだ」ってフレーズだけで何杯も飯が食える。歌詞と声が強烈なので、あとはなんでも名曲になるんじゃ?と思うくらい歌詞と声が突出してる。

 


11位 Monster/嵐

作曲家としてこれかっこいい!と思いながら、同時にこれは俺には作れないと白旗上げた曲。メロディーとサウンドかな。これは。

 


10位 プロミス・ザ・スター/BISH

色んな歌い手を上手く配置する事で、曲の良さを何倍にも出来る事を示した曲。勿論アイナという最強の槍があってこそですが。スマバン印のメロディーをアイドルにぶつける方程式を確立した曲。アイドルとエモの掛け算。

 


9位 トワイライト/going under ground

なぜこれがミリオンにならなかったのか今でもわからない。「主役は君と僕で 脇役のいないストーリー」というパンチラインは天体観測にも負けてないと思う。不器用な男の子と女の子のサウンドトラック。

 


8位 ぶーしゃかLOOP/岡村靖幸

岡村ちゃんの復活は嬉しかったし、よりポップに進化した作品はどれも最高で。でも意味不明なこの曲が1番岡村ちゃんを表してると思うのでこの曲を選出。意味を超えるファンク。

 


7位 2人セゾン/欅坂46

サイレントマジョリティーというアンセムでデビューした彼女達に奇跡のバランスをもたらした名曲。暗黒にギリギリ入らない凛とした強さと、可愛らしさが同居した素晴らしさ。これ以降は闇にアクセルを踏み込み、こっち側を排除してしまったのは勿体ないといつも思う。僕もコンペに参加してたので完敗と感じました。シンデレラガールとおなじ人達なんだよね。作曲。一回話してみたい人。

 


6位 優しいあの子/スピッツ

スピッツみたいなベテランバンドがまだ進化するんだ!と驚かされた曲。小学生の娘が何度も口ずさむメロディーと奥深い音。バンドマンの尊敬を集め続ける日本一のバンドだと思ってます。

 


5位 若者のすべてフジファブリック

バンドの力量と志村君の才能がスパークを起こした瞬間のドキュメント。もはや小説かと思うような情景描写を、異能集団が紡ぎ出すサウンドによって立体的に浮かび上がらせる。サビ前のシタールの音階が只者ではない証明ですよ。永遠の名曲。我が娘も良く歌ってます。

 


4位 don't move/META FIVE

才能のある人達が集まると交通渋滞を起こしがちなんですけど、センスの塊の人達は押し引きを良く分かってる。ショートケーキの苺的存在としてのLEO今井が秀逸。頭脳派の中で肉体派の彼の声が実にフィジカル的に機能してファンキーでロッキン。このセンスの人達はロッキンなんて嫌だろうけど。

 


3位 夜のメロディ/サニーデイ・サービス

この頃のサニーデイには神がかったオーラがあった。どんな音楽を奏でてもキラキラと輝かしてしまう魅力があった。僕はこんな曲が作りたいと思って、自分なりのアンサーソング「甘い匂い」という曲を作った。曽我部さんと同い年なんだよね。この曲がサニーデイで1番好きです。

 


2位 サヨナラcolor/スーパーバタードッグ

シンプルの極みなのに感動的なバラードで、一つもわざとらしくないのが素晴らしい。ここまで乾いたバラードって日本にあったかなぁ?しかも日本的なんだよね。乾いたっていっても日本の情緒を無視してない。このシンプルさにはずっと憧れてます。

 


1位 WORLD'S END SUPERNOVA/くるり

この曲と「ばらの花」どっちにするかと思ったけど、1位候補の曲が複数あるのって凄いよね。くるりが日本の音楽界に与えた影響はでかいと思う。日本的である事を誰も恐れなくなったし、日本の情緒と海外のサウンドは分離するものではない事の証明をしてくれたと思ってる。

この曲は日本であまりない平熱のファンク。ファンクになるとついソウルフルで熱い魂になりがちな中、ぬるめの温泉のような温度で曲を乗り切ったところがすばらしい。

くるりは頭でっかちと衝動のバランスがとても好きです。

 


と、これで30曲。凄いボリューム!泣く泣く外したのは色々あって、まりんやレイハラカミさんは曲単位よりアルバム単位だったし、チャットモンチーやクラムポンは楽曲単位でも、どれを選ぶか迷って外した感じ。最近だと長谷川白紙や中村佳穂が候補に入ったかな。最近の日本の音楽、面白いよ。

 


僕はポップが好きなので、ポップ寄りになりましたが、人それぞれ全然違う曲になるんじゃないかな、色んな人のランキング見れるのが楽しみです。関ジャム楽しい。