ディレクター

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昨日のbayFM it!!出演、もはや番組の音楽解説担当者のようになって、スタッフともDJの春原さんとも阿吽の呼吸になって参りましたね。今回も小泉今日子特集、楽しくやれました。

 

 

 

今回1番心に残ったのは、人間小泉今日子の魅力と、田村充義さんというディレクターの力。松田聖子さんに若松さんがいたように、良い音楽家には必ず良いディレクターがいるんだなーと改めて思いました。

 

 

 

田村さんの初ディレクター仕事は「東京ニュー・ウェイブ79」という事にビックリ。思いっきりアンダーグラウンドのパンクオムニバスですよ。キョンキョンの音からニューウェイブの匂いがする事もこれ聞いて納得。初のキョンキョンのシングルが「真っ赤な女の子」で、音がここからガラリと変わるし(編曲は佐久間正英!)、名作ファンタァジェンのレコーディング場所にベルリンを選んだのもボウイのロウが好きな田村さんだし、キョンキョンに歌詞を書くように促したのも田村さんだし、もうありとあらゆるグッジョブが詰まってるわけです。藤原ヒロシなんてリミックスはしてても音楽制作なんてした事ない時に、その選曲センスを見てアルバムプロデュース頼んだらしいですよ。しかも人を選んだらその人のセンスを信用して任せる。キョンキョンのプロデュース姿勢も同じで、それも田村さんから学んだんじゃないかな。

 


1番心に残ったのは、自分はセレクターではなくディレクターだという話。曲をコンペで沢山集めて、そこから良い曲を選ぶセレクターではなく、コンセプトや方向性を決め、作詞作曲編曲者を選び、その人に合った言葉や態度で仕事を頼む。自分はディレクターであるというポリシー。ディレクターの仕事はレコーディングに入ったら終わっていて、あとは良いタイミングでご飯を頼むだけだと。その言葉に頷くだけでした。

 


今は作曲コンペでも完成品を求められるし、なんなら作曲コンペで作詞を求められるし(作詞する人決まってるのに)、酷いのになるとアウトロの指定まで来ます。コンペでアウトロ。もうコンペで貰った音で全て済ましてしまう気が満々。そんな姿勢が透けて見える。勿論今はトラックありきの曲が多いので、致し方ない面もありますが。

 


自分はスガシカオさん、山崎まさよしさんを売った名ディレクターに育てて貰って、今の自分の基礎も全てそこにあると思ってます。それだけのディレクターに見てもらったので、売れなかったのも自分のせいだし、あそこで学んだものが土台になって今も仕事を出来てる事を実感出来る。それってラッキーだったんだなぁーって素直に思いますね。うん。

 


今はなかなか田村さんみたいなディレクターもいないし、なかなかそういう形で仕事出来る機会もないとは思います。寂しいけど昔は昔。でも音楽をそのくらい愛してる人が音楽を仕事にして欲しいなあとは思う。音楽あんまり聞かないスタッフとかいるとがっかりしちゃうんですよ。自分がマニアだから余計思うのかな。

 


なんか愚痴みたいになってきたな(苦笑)田村さん、会ってみたいなぁ。頑張って音楽作り続けたらどっかで会えるかな。まあとにかく頑張ろ。シンセ選びに疲れてこんなの書いてないで。曲作れ俺!名曲を書け!