父親になる〜吾郎さんへ〜

 

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自分が父親になる事。子供が生まれたら即父親になれると思ったら大間違い。男は、腹を括る瞬間を自分で実感しない限り、本当の意味での父親には、いつまで経ってもなれない。へその緒がつながる事で、否が応でも母親になる女とは違う。男が親になる過程には乗り越えなきゃいけない壁が沢山ある。自分が父親だと胸を張って言えない人なんていっぱいいると思うよ。あなたはちゃんと父親だと言える?

 

 

 

僕はそのリトマス試験紙に、北の国からというドラマはとても有効だと思っている。あれを見て、純に感情移入するならまだ父親では無い。吾郎さんに感情移入するならそれは父親になった証拠。吾郎さんは父親としての覚悟を問い正す。お前は父親か?子供の幸せを考えて生きてるのか?自分の背中を子供に見せられるのか?そんな問いかけをあのドラマには感じる。

 

 

 

父親になるという事は子供の為に生きるということでは無い。子供に生き方を見せるという事。子供のせいにしないで自分の人生を生きるのが父親。それを勘違いしてる人が多い。子供の為と言いながら、自分の人生の言い訳を子供に押し付ける人達。それが間違いだという事を、吾郎さんはいつも示してくれた。吾郎さんは父親のロールモデル。うまく行ってない時だって、父親であることをやめなかった。僕は吾郎さんを尊敬している。吾郎さんに夢を見ている。

 

 

 

田中邦衛さんが亡くなってしまった。田中邦衛さんは吾郎さんではない。でも僕にとっては父親の象徴だ。僕はあなたの背中を見て父親になりました。僕は胸を張って自分が父親だと言えます。嫁も、たおも認めてくれると思います。北の国からというドラマは、他のドラマとは違う。大切な事が沢山詰まってるドラマ。その真ん中に田中邦衛さんはいた。いつも当たり前のようにそこにいた。

 

 

 

田中邦衛さんがいない世界が目の前に広がっている。ちょっと信じられない。吾郎さんがいないなんて。僕には耐えられそうにない。僕らは泥のついたお札を忘れない。僕らは蛍に届けた鮭を忘れない。一杯のラーメンが大事だという事を忘れない。

 

 

 

僕は父親を全うしたい。逃げたくない。吾郎さんが見て恥ずかしくない父親になりたい。だから今日も全力で父親をする。そう、吾郎さんみたいに。

 

 

 

田中邦衛さんのさんのご冥福をお祈りします。さようなら。そしてありがとう。