守られている

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村上春樹の「猫を棄てる」を読んだ。村上春樹のお父さんが、寺の後継者問題に直面した時、最終的に4人兄弟の兄が後継者を引き受けた話を読んで、兄に守られる感覚を思い出した。

 

 

 

僕は三人兄弟の末っ子で、7つ上の姉と五つ上の兄がいる。両親がもう子供はいいかな…なんて思ってた時に出来たおまけの子であり、小さい時はお前は出がらしみたいなもんだと言われて育った。今考えると酷い言われようだが、公園で拾ったと言われ、拾った時の写真まで用意されていたので、出がらしでも実の子なら良いか、という気になってボーッと育っていた。呑気なもんだ。

 

 

 

うちの兄は頭も良くて運動神経も抜群。普通に考えたら自信を持って生きても良いと思うんだけど、とにかく精神的に弱く、ここぞという時に弱い人だった。頼りになるなぁーとは言い難いタイプ。でも兄弟愛と長男の自覚は十分にあり、様々な場面で僕を守ってくれたという印象がある。

 

 

 

僕の父親は、おじさんが日本弁護士会の偉い人だった事もあり、若い時は弁護士を目指していたらしい。でもそんな夢は叶わず、その分息子に対して弁護士と言わないまでも、エリートであれ!という意識をビンビンに持ってる人だった。それで頭が良かった兄はその期待を一身に背負い、そのプレッシャーに苛まれるのだった。

 

 

 

僕は結局、その兄のおかげで親の期待、親からのプレッシャーを受ける事はほぼ無かった(小学校の時点で問題児だったので、諦められてた事もあるが…)。兄が防御壁となってくれていたことは間違いない。そしてそれは僕の人生においてとても大きい事だと感じてる。そのプレッシャーを直に浴びて来たら、僕は恐らく潰れていただろう。兄よりも弱い所があるのは自覚していた。なので兄には今も感謝しかない。恨んだことなんて一度も無いし、兄弟仲に問題なんてあった事無いんだけど。

 

 

 

僕は色んな人に守られて生きていると、とても感じている。嫁やたおは勿論、音楽業界に入ってからはディレクターのTさん、エンジニアのOさん、アレンジャーのMさん、バンドのSさんA君T君、MやJ、今だってプロデューサーNさんや Y君、Hさんが守ってくれてる。会社でだってKさんに守られてたし、名前を思い浮かべてたらアルファベットがなくなってしまう。そんな人達に恩返しってのはどうやってやるんだろう?とにかく守られる人生だなとは実感してる。末っ子ここに極まれり。

 


出来ることは少ないけれど、感謝の気持ちだけは忘れないようにしてる。自分1人じゃ何も出来なかった。それは間違いない。僕は守られてる。もしかしたら守護霊が強力なのかもしれない。なので先祖にも感謝してる。世界に感謝。とにかく感謝。感謝、感謝の毎日。

 

 

 

たおの一輪車のチームメイトで、親に対してもしっかりありがとうを言える子がいる。あれはとても良いなぁーって思ってる。ありがとうは常に口にしたい。気持ちも込めてね。