サナギの時期

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今読んでる本でサナギの事が書いてあって頭の中がサナギでいっぱいになってしまった。サナギの時期、あの固い殻の中では、一部の器官を残して幼虫だった体はドロドロに溶け、再構成がされているそうだ。なのでこの時期はとても危うく、簡単な衝撃、刺激で死んでしまうらしい。このサナギの時期。人間で言えば思春期に当たるのだろうか?

 

 

 

自分のサナギの時期は高校生から離婚するまでの10年間だろう。随分長くサナギだったんだなとも思うけれど、あのくらいの時間をかけないと何も変わる事は出来なかったんだと思う。今は子供の頃の自分と、今に続く自分は違うように感じてる。あの時期に自分は大きく変わった。それが良いのか悪いのかはわからない。でもあそこで変わらないと、上手く生きていけなかった気がする。

 

 

 

15歳で同級生を刺してしまう。多分その理由は誰にも分からない。本人でさえわかってない気がする。それは硬い殻の中で起きた悲しい出来事。守ってあげられなかった事を親も学校も地域も悲しみ、後悔してるとは思う。後から考えれば何かしら出来た事はあるのかもしれない。でもそんな簡単なものでもない事は理解しておかないといけない。サナギの硬い殻の中で起きてる事に関与するのは、そんな簡単な事じゃない。

 

 

 

いつも思うのは、自分の中の悪魔を追い出そうとすると、心に無理がかかって良くないのでは?という考え。自分の中に悪魔がいる事は恥ずべき事でも排除すべき事でもない。それは誰もが持ってるもの。でもそれは絶対に飼い慣らさないといけない。良い人になる方法よりも、心の悪魔を暴走させない方法を知るべき。学ぶべき。人は良い面だけで出来ているわけじゃない。

 

 

 

結局全てが正しくないと騒ぎ出す、最近の風潮に帰結してしまう。そんなにみんな完璧じゃないよ。もっとみっともないんだよ。失敗しながら生きてるの。そしてそれをお互いに笑い合って暮らすのが生きるって事。僕はそんな風に思ってる。自分で自分を笑い飛ばせるようになるのが1番大切かもしれない。自分もそんなに上手く出来てないけどさ。特に最近は。