サヨナラ、サンタクロース

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6年生になったたおの枕元に、サンタのプレゼントを置いた。もう今回はサンタクロースが親だという事はわかっていたし、それでもプレゼントが急に一つ減るのはかわいそうだから(我が家は親からとサンタからの両方あげてた)今年もサンタさんからのプレゼントもあげるよ、と確かに約束はした。だから好きなものを買ってあげたし、それを手渡せば終わりだと思ってた。でも、たおはサンタさんスタイルで渡す事にとてもこだわった。

 

 

 

恐らく、たおはそれでもまだサンタクロースを信じていたんだと思う。もしかしたらサンタさん明日来てるかもしれないし!と直前まで言っていた。お父さんがしっかり理論立てて、理詰めで幻想を刷り込んだので、なかなか現実に戻る事が出来なかったんだろう。ほぼ洗脳だったので。笑

 

 

 

そして朝。目覚めて、プレゼントを手に取った時のたおの顔が忘れられない。恐らくたおは最後の最後まで可能性を捨ててなかった。もしかしたら大逆転で、お父さんお母さんの知らないプレゼントが枕元にあるのでは?そんな風に思ってたんだと思う。だけど枕元のプレゼントは、お父さんお母さんにお願いしてたプレゼントだった。プレゼントを見つけた瞬間、何か急にたおの表情が大人びて。サンタクロースがいない事を受け入れた瞬間。そして噛み締めるように「お父さんお母さんありがとう」と言った。その言葉は恐らく、このプレゼントに対しての言葉じゃなかった。たぶん今までのサンタ業務全てに対して言われたんだと思う。

 

 

 

サンタクロースというのは親の愛情の象徴なのかもしれない。それを信じていた期間が終わると、それまでの親の愛情の深さ。親の愛情の細やかさを知る。サンタを通して、大きな愛情を受け取っていた事を知る。愛情が形になって見える事はあまりない。親としてもありがたい風習なのかもしれない。

 

 

 

朝、たおはテーブルにプレゼントを広げて嬉しそうだった。内容はUVレジンで作るアクセサリー。といっても昔のようにセットではない。マルカンだのチェーンだの細かいパーツを10種類以上。しかも安いものを探して来て、これじゃなきゃだめだという。ネットで買うのは嫁担当なので、その細かさに嫁は一回キレた笑。最後のサンタ業務はほぼ全て嫁だった。サンタさんお疲れ様でした。サンタのストーリーがなくなると途端にやる気をなくすダメな夫でごめんなさい。

 

 

 

夫婦で作り上げてサンタクロースのストーリーはこうして終わりました。サヨナラサンタクロース。いやしかしサンタを信じた事がない、プレゼントをもらった事ない俺がこんなにサンタにこだわるなんて。たおへの愛情なのかねえ。