卒業

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たおが本当に小学校を卒業した。いやこんな書き方をすると、まるで留年の危機でもあったかのようだけど、勿論そんな事はなく。ただただいつまでも純真無垢で、バブみが抜けないたおの小学生が終わるなんて、本当に信じられないのだ。今でも。

 

 

 

卒業式の朝、たおが起きて最初にしたのはスキンケア。大事な日に顔のコンディションを整えるため、新大久保で買ったパックを始めた。そしてご飯を食べて、お母さんに髪のセットと袴の着付けをしてもらい(ここでちょっと喧嘩)学校に向かう。

 

 

 

卒業式はコロナもあり、簡素化されたものだった。淡々と進む式。卒業証書授与では、1人ずつ将来の夢や、想い出を話していく。たおは大好きな一輪車に出会わせてくれたお父さんとお母さん、そして一輪車の練習にいつも付き合ってくれた学童のコーチへ感謝の言葉を述べた。中学に行っても頑張るそうだ。こんな時も一輪車のたお。

 

 

 

そしてほんわかなムードの中、式が終わる。その後は写真撮影。すると集まって来た卒業生の中で1人、号泣する人がいた。それがたおだった。学校が大好きで、友達が大好きで、先生も大好きで、とにかくこの学校を愛してる人。だからそんな学校との別れが悲しくてしょうがないのだ。たおがあまりに号泣するので、みんながたおの頭を撫で、背中をさすり、抱きしめていく。人一倍小さなたおを、みんな愛おしそうに慰めている。この子は本当にクラスに愛されてるんだなぁーと感心した。そして涙はそれまであっさりしていたクラスに伝播していった。

 

 

 

最後、みんなとの別れを惜しむように写真を撮りまくっていた。あっちに呼ばれ、こっちに呼ばれ、様々なクラスメイトと写真に収まる。本当に楽しそう。いつの間にか結局全体の集合写真になってしまうのがこのクラスらしい。放課後、ほとんど全員が集まって公園で遊ぶ奇跡のようなクラス。でもお別れの時間はやってきた。

 

 

 

帰ってきて、明日も学校がいいのに…と呟くたおがいた。たおの小学校時代には一つの曇りもなかったようだ。幸せな子供時代。たおは恵まれている。本当に。

 

 

 

午後、友達と集まって、みんなで新大久保に遊びに行った。本当に楽しかったみたいで、帰って来たらマシンガンのように楽しかったエピソードを話している。でも、やっぽり寂しいとまた呟いた。

 

 

 

これがたおの小学生最後の日。とても良い日だったと思う。天気もとても良くて、空がたおを祝福してるみたいだった。たおの袴も綺麗な空色。まるで呼応してるみたい。

 

 

 

また中学も楽しく過ごせたらいいね。たおがいる場所はそうなるのかもね。クラスメイトに囲まれるたおを見て、そんな事を思った。この子は光の中にいる。そしてその光で誰かを照らす事も忘れない。だから中学も楽しめる。きっと。間違いない。