ゲルハルト・リヒター展

 

 

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仕事の谷間になったので、今日はインプットの日!と国立近代美術館までゲルハルト・リヒター展へ。

 

 

 

まあ僕はそんなアートに詳しいわけではないですが、家族でフランス旅行をして、ヴィトン美術館に行った時。1番気に入った絵がリヒターのものでした。なので友達のインスタなどを見て「おっ?」ってなったわけです。


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僕が興味を持ったのはアブストラクトペインティングというもので、何層にも塗り重ねられた抽象的なカオスな絵です。その世界には何か吸い込まれるような魅力があって。しかもその絵は氷の中に色があるみたいに色の層があるんです。透けて見えるんです。どうやって書いてるのか全くわからない。

そしてその全く具体的なものを描いていないはずの絵は、自然と何かに見えて来るし、感情的なものも伝わってくる。とても不思議な世界。意味を超えた先に現れる意味。まあ結局それは自分の中にあるものなんですよね?きっと。

これを氷の美術館みたいな所で見られたら楽しいのになぁーって途中から考えてました。クーラーが効き過ぎてただけかもしれないですけど。笑

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しばらく見てたら、どうやってこのカオスな世界にたどり着いたのか興味が出て来ます。それで最初に戻って作品の年代を見て行くと、初期はグレイを塗りたくった作品で。しかも最初はグレイ一色でもその筆やらナイフやらの跡がランダムにあるので変化はあります。しかしその何年か後のグレイ作品は全くの均一のグレイ。変化は何一つ無し。ただの美しいグレイがそこに。それはミニマルの向こう側。そこまで行ったからこそ、カオスな世界にたどり着いたんだなーって。なんか納得したのでした。

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また、更に最初期にやっていたフォトペインティング(写真を正確にうつしとるようにキャンパスに描く作品)や、肖像画静物画で実物の世界も描くんですが、これがむしろ無を感じさせる。抽象画は何か具体的な何かを感じさせるのに、写実的な絵では無の世界が広がる。不思議な逆転現象。解説で「自然は感情など全くの精神性を有さず、絶対に非人間的なものだ」というリヒターの言葉があり、その無の世界は意識的に描いたのかなぁ?なんて。リヒターの頭の中を想像したりしました。

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ちなみに写真の上に油絵具などを塗りつけたオイル・オン・フォトって作品群は全然好きになれなかった。あとアラジンっていうラッカー塗料とガラスの作品も。この振り幅が逆に興味を引く。ちなみに1番好きなのはアブストラクトペインティングの初期の作品かな。好きな絵は写真撮って来た。

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アブストラクトは本当に何層にも重なってて、最初に描いた所は全く見えてなかったりするそうです。これ聴いてこの間聴いたシューゲイザーの人達のレコーディングを思い出した。何本も何本もギター重ねるんだけど、元はなんだかわからなくなってるんだって。でもそれがエフェクト的な効果を生む。リヒターの絵もそういう事なのかな。シューゲイザーバンドの人にリヒター好きが多いのはそういう事かと、妙に納得。

 

 

 

なんかこの人の絵は自分でも描いてみたくなるよね。真似してやってみようかなぁ。アナログなのにデジタルっぽい絵なのも面白いよね。今の人にそりゃ受けるわな。

 

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