殻を破る

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昨日行った国立近代美術館は竹橋にあります。竹橋や神保町には思い出があって、なんだか懐かしくなりました。それは昔、小学館でアルバイトしていたから。

 

 

 

あの時は二十歳だったかな。僕は音楽を志す事に決めて、家を出ようと思ってました。自分の親が音楽に反対なのはわかっていたし、それなら自分の力で暮らさなきゃ。そんな風に考えていて。でもお金がない。若者にはいつだってお金が無いものです。

 

 

 

それで探したアルバイトが小学館でした。小学館では2部学生の学費補助の為、アルバイトには時給の他に、月5万円計算の学費補助がボーナスとして支払われます。10ヶ月限定だったので50万円!これはデカい。僕はその当時夜間の音響の専門学校に通ってたのですぐ応募しました。

 

 

 

後からわかったのだけど、それは四年制の夜間の大学生の為の制度で。なので僕は制度外。でも何故か採用されます。その当時、おばちゃんにはめちゃくちゃ可愛がられる人だったので、面接官がおばちゃんだったからかもしれない。というかおばちゃんが面接官だった時、面接落とされた事一回もないんです。その前のアルバイトでは「江川君を1日借りるのいくら?」って聞かれたことあったし。売らなかったけども。笑

 

 

 

小学館では女性セブン編集部に配属されました。仕事はまさに雑用。でも面白かったな。苦情の電話受けたり、おつかいに行ったり。桜田淳子統一教会とか、宅八郎が乗り込んできたりとか、そんな頃。マリーンが編集部の人ビンタした事件もあったな。なんだったんだ?あれは。笑

 

 

 

お昼ご飯を食べたらいつも中古レコード屋巡り。それが何よりの楽しみだった。あの頃はいつもお昼にあの辺りをウロウロしてた。そこかしこにあの頃の思い出が染み付いている。

 

 

 

ここでアルバイトしてる間に僕は家を出て、一人暮らしを始めた。別れてた彼女ともヨリを戻し、その人とは後に結婚をします。ま、離婚するんですけど。笑

 

 

 

でもあの場所にいる時に僕は独り立ちをし、自分の足で歩き始めた事になる。実際は前の嫁やら前の嫁のお義父さんに助けてもらってのフラフラ状態だったけれど、それでも立ち上がった場所には違いない。僕が卵の殻を破った場所。

 

 

 

昨日のお昼はココナッツカレーを食べようと、ナチュラルハイテックレコーズの林さんがやってる三月の水へ行きました。ここで談笑しつつカレーを食べてたら、後からやって来た常連さんを林さんに紹介されます。それがなんと小学館の人で!びっくり。なんだか縁を感じて嬉しくなってしまいました。この街には縁があるのかなぁ?

 

 

 

いやしかし美術館から三月の水、そしてレコード屋というのは良いコースだ。文化的で、距離もちょうど良い。またリピートしようっと。