昨日あのルイス・コールを見て来た!ジャズに出自を持つ凄腕ミュージシャンでありながら、マイケルやプリンス的な80'sポップ感と、フレーミングリップス的な学芸会感、そしてプラスが鳴り響くフェスミュージック的ファンク感を混ぜて、変な液を入れて真空パックして切り刻んでホイップして煮詰めて炭酸で割ったような、まあとにかく摩訶不思議なポップミュージック!他では絶対に味わえない。
新しいなぁーって思うのは、歌モノとかインストとか、その垣根が全くない事。歌も要素の一つだし、でもとてもポップだし、歌がなくても人懐っこい。どのリズムも踊ってるしね。
そして面白いのは学芸会ノリのふざけたダンスとかチープな音がありながら、ミュージシャンはみんな凄腕だって事。各楽器のソロも凄く多いプレーヤーズミュージックの側面も強くて、各メンバーが自分の腕を見せられて凄く楽しそう。アメリカから連れて来たベース、鍵盤の2人は勿論、日本で調達したであろう日本人ブラスバンドの6人も凄かった!
この学芸会ノリやローファイシーンのガラクタ感覚と、バキバキに決めるパーフェクトミュージックの感覚って今までは絶対に水と油だったはず。それが見事に融合してるのは、ルイス・コールのギーク感だと思う。昨日もヘソ出しの赤いNintendoだかのゲームキャラ(たぶん)パーカーで、ギーク感丸出し。そのキメキメにならないセンスが二つの融合に役立ってる。
そしてこの人のサービス精神は圧巻。フロアを楽しませる事を常に考えてるし、それは楽器に対する感覚にも表れてて、毎日ドラムは4時間練習するらしい。サンダーキャットやフライングロータスの周辺と呼応する凄腕の部分もしっかりあるんだもんなぁ。
昨日は久しぶりにずーっと踊って、声を上げて手を上げて、最高に楽しい時間でした。予定にないダブルアンコールもあって、もう曲がないからって「Thinking」をもう一回!最高の夜。隣にはとてもファンキーに踊る女の子がいて、楽しそうだなーと思ってましたが、その終演後。
近くにある友達の林さんのやってる三月の水という店に行き、ルイス・コール凄かった!と話をしてお店で音楽をかけてもらってました。すると入って来たお客さんが「ルイス・コールかかってる!」と大喜びします。あーライブ行った人が来たんだーと思ったらなんと!その子は隣で踊ってた女の子!ビックリ!その子はセットリストの紙をゲットしたみたいなので見せてもらったりしました。いやビックリ。
さすがビックリ音楽にはビックリエピソードが起きる。本当に行って良かった!Twitterに昨日の様子が上がりまくってるので、検索して見ると良いよ。最高なんで。
ちなみに自分の出会いはこのYouTube。最高ですよ。