この間テレビで悩み相談みたいなバラエティをやっていて、とても定番な質問が繰り広げられてた。それは「料理における適量って何?」というもの。
これいつも思うんだけど、そんなの最初からわかるわけ無いよね。適量なんて人それぞれだから。味は濃い目が好きな人もいれば薄味が好きな人もいる。要は何回か試してみないと適量はわからない。失敗しないと答えはわからないって事。適量って書いてあったらそれはチャレンジタイム!って意味なので、まずやってみるんです。そしていずれわかるのが適量。
最近は過剰に失敗を避けるよね。一回も失敗しないで成功しようとする人が多いように感じます。そりゃ誰だって失敗はしたくないし、失敗は成功の元なんて言い古された事を言うつもりはない。だけど、そんな簡単に出来るものは面白くないし、夢中にならないと思うよ。そして一回も失敗したくないって思うのは、その目の前にあるものを本気でやる気はないって事なんですよ。上手くなるつもりがない。自分に必要だと思ってない。
何でもそうだけど、完璧な成功ってものがこの世にあるとでも思ってるのかね?基本的にそんなものはこの世に存在しない。成功の中にも小さな失敗が必ずある。全てのものには必ず失敗が含まれる。それが成長の余地だし、それを探すのが上手くなるって事。逆に言えば失敗の中にも成功は必ず含まれる訳だし。失敗しない前提でやって上手くいくものなんて何もない。
やたらと効率主義で最短距離を目指してるのに、失敗は絶対に避けたい!なんて人が多く感じます。それは矛盾してるよね。最短距離目指したら失敗するのは当たり前。最短距離の場合は何度も挑戦するのが前提。そうでなければコツコツ舗装された長い道のりをゆっくり行く。そのどっちか。どっちでも良いけど、良い所だけ掠め取るなんてのは無理ですよ。
完璧主義ってのは、完璧を目指す人の話で、失敗を怖がる人の話じゃない。そこは勘違いしちゃいけないと思います。はい。